2023.6.20

2023.10.11

#越境EC

Shopifyで越境ECがおすすめな理由と便利なアプリをご紹介!

ShopifyはサブスクリプションベースのSAAS型プラットフォームサービスで、EC店舗の設立、運営、管理に必要な全ての機能とツールを提供します。175ヵ国、170万ショップ以上利用されている世界No.1のシェア数のECプラットフォームになり、言語や通貨、決済まで全世界で対応が出来ます。近年、EC市場は成長傾向にあり、日本よりも中国やアメリカなどは更に成長率が高く市場規模も大きいです。その状況からか、日本国内から海外へ向けて商品を販売する越境ECも参入する企業が増えてきております。

世界のB to C – EC市場規模(単位:兆USドル)

国別EC市場シェア(単位:%)

参照元:令和3年度 電子商取引に関する市場調査:経済産業省

本記事では、越境ECを行う際に利用するプラットフォームでShopifyがおすすめな理由などを解説していきます。

越境ECでshopifyがおすすめな7つの理由

多言語対応

Shopifyは多言語対応が可能であり、ユーザーが自分の言語で商品を見たり、購入するプロセスを進めることができます。異なる国や地域からのお客様に対しても通販サイトを理解してもらいやすくするために重要な機能です。Shopifyのストアは、設定した言語に応じて自動的に翻訳を表示します。
翻訳機能により、お客様は自分が理解しやすい言語でサイトを閲覧することができます。



多通貨決済

Shopifyは多通貨での決済が可能であり、越境ECにとって極めて重要な機能です。顧客は自分の通貨で価格を見て、そのまま決済を進めることができます。決済機能により、通貨換算の手間や為替リスクを気にせずに購入することができます。また、リアルタイムの為替レートを使用して価格を自動的に変換します。
顧客は常に最新の為替レートに基づいた正確な価格を見ることができます。



多様な決済方法

Shopifyはクレジットカードやデビットカード、PayPal、Apple Payなどのような主流の決済方法はもちろんのこと、多くの地域や国に特化した決済方法にも対応しています。様々な国や地域の顧客に対応することが可能になります。Shopify独自の決済システムであるShopify Paymentsを使用することで、決済の管理が一元化され、管理が容易になります。お店のオーナーが自分のビジネスに最適な決済方法を選択し、設定することができます。



配送設定の柔軟性

地域ごと、重量ごと、価格ごとなど、様々な条件で配送料を設定することが可能で、配送費用を正確かつ公平に顧客に請求することができます。また、配送業者と連携してリアルタイムの配送レートを計算でき、顧客は購入時に正確な配送費用を把握し、適切な配送オプションを選択することが可能です。配送確認メールを自動的に送信することが可能で、顧客は自分の商品がどこにあるかを容易に追跡することができます。
ドロップシッピングにも対応しており、商品を自分で在庫に持つことなく販売することができます。
新たにビジネスを始める際や、広範な商品を提供したいと考えている場合に特に有用です。



マーケティング機能

Shopifyが越境ECで推奨される理由の一つは、その優れたマーケティング機能です。
具体的には以下のような点が挙げられます。

SEO対策:SEOに対応していて、ページのメタデータやURL構造、サイトマップなどを自動的に生成します。SEO内部対策により、Googleや他の検索エンジンで上位表示されやすくなります。

メールマーケティング:メールマーケティングツールを提供しており、 ニュースレターの配信やアバンドンカートのリマインダーなど、様々なメールキャンペーンを簡単に行うことができます。

ソーシャルメディア統合:Facebook、InstagramなどのSNSプラットフォームと直接統合されており、SNSプラットフォームで商品を直接販売することが可能です。また、SNSプラットフォームでの広告キャンペーンの作成と管理も簡単に行うことができます。

アナリティクス:詳細な分析ツールが搭載されており、売上、訪問者の行動、キャンペーンのパフォーマンスなど、さまざまなデータを追跡し分析することができます。結果的にマーケティング戦略の効果を分析し、改善することが可能です。

プロモーションコードとギフトカード:プロモーションコードやギフトカードを簡単に作成し、顧客に提供することができます。 新規顧客の獲得や既存顧客のリピート購入を促進するのに有効なツールです。

これらの機能は、Shopifyを使用することで広範なマーケティング戦略を効果的に実行し、異なる地域や市場にある顧客を効果的にターゲットにすることを可能にします。そのため、Shopifyは越境ECを行う際の強力なツールと言えます。



簡単に販売チャネルを追加・管理

Shopifyが越境ECにおいて推奨される理由の一つとして、簡単に販売チャネルを追加・管理することができる柔軟性があります。

多チャネル販売:Shopifyはオンラインストアだけでなく、ソーシャルメディア、マーケットプレイス、リアル店舗など、 様々な販売チャネルを一元管理することが可能です。例えば、Facebook ShopやInstagram、Amazon、eBayなどといったプラットフォームと統合することができます。

POS(Point of Sale)システム:リアル店舗やイベントでの販売を行う場合でも、ShopifyのPOSシステムを用いることでオンラインとオフラインの販売を一元管理することが可能で、在庫管理や顧客管理を一括で行うことができます。

一元管理:Shopifyのダッシュボードからすべての販売チャネルを管理できます。
商品の追加や価格の変更、在庫の管理などを一か所から行えるため、管理作業が効率化されます。

チャネルによるパーソナライズ:Shopifyでは各販売チャネルに合わせて商品情報をカスタマイズすることが可能で、それぞれのチャネルのユーザーに対して最適な商品情報を提供することができます。これらの機能は、多国籍でビジネスを展開する際に、各市場に最適な販売チャネルを追加し管理することを可能にします。



使いやすさ

Shopifyが越境ECにおいて推奨される理由は、使いやすさと直感的なインターフェースにあります。

直感的なインターフェース:Shopifyは直感的なインターフェースを持っており、誰でも簡単にオンラインストアをセットアップし、管理することができます。商品の追加、価格の設定、在庫の管理など、必要なすべての操作がわかりやすいです。

テンプレートとカスタマイズ:Shopifyは数多くのプロフェッショナルなデザインテンプレートを提供しており、基にビジネスに合わせたカスタマイズを行うことができます。また、高度なカスタマイズを行いたい場合でも、コーディングの知識がなくてもドラッグ&ドロップのビルダーを使ってページをデザインできます。

24時間カスタマーサポート:Shopifyは24時間、カスタマーサポートを提供しています。チャットやメール、電話などの方法でサポートを受けることが可能で、問題が発生した場合でもすぐに解決することができます。

リソースと教育:Shopifyは初心者でも理解できる豊富な教育リソースとチュートリアルを提供しており、ユーザーは自分のビジネスを成長させるための知識とスキルを学ぶことができます。

Shopifyで越境ECを行う際の注意点

Shopifyは非常に使いやすく、様々な機能を持つEコマースプラットフォームですが、越境ECを行う際には以下のような注意点も考慮する必要があります。

追加費用:Shopify自体は手頃な価格で利用できますが、追加の機能やテンプレートを使用するためには、多くの場合、追加料金が発生します。また、一部の支払いゲートウェイを利用する際にはトランザクション手数料が発生する場合があります。

集客の難しさ:異なる国や地域の消費者は、購入行動、価値観、好みなどにおいて大きな違いがあります。顧客を理解し、適切なマーケティングを実施することは難しく時間とリソースを必要とします。

Shopifyを使用して越境ECを行う際に役立つアプリケーション

Shopifyを使用して越境ECを行う際に役立つアプリケーションは数多く存在します。



Langify

Shopifyのストアを複数の言語に翻訳することができるアプリです。
自動翻訳機能もありますが、自分で翻訳を追加したり修正することも可能です。



Multi-currency by Shopify

Shopifyが提供する通貨変換アプリで、訪問者の地理的位置に基づいて通貨を自動的に変換します。
グローバルな顧客に対する購買意欲が向上します。



Easyship

250以上の配送オプションを提供し、自動的に最適な配送方法を計算してくれます。また、関税や税金を自動的に計算してくれるため、顧客はチェックアウト時に正確な総額を見ることができます。



Oberlo

商品のドロップシッピングを容易にするためのアプリです。
Oberloを利用すると、数千もの商品を直接自分の店舗にインポートし、販売することができます。



Yotpo

商品レビューと評価を集め、信頼性を高めるためのアプリです。
レビューは購入の決定を助け、SEO対策にも有効です。



SEO Manager

ShopifyストアのSEOを向上させるためのツールです。キーワードの提案、メタデータの管理、Googleサーチコンソールとの統合など、SEO関連のさまざまな機能を提供します。

これらのアプリは、越境ECを行う際に必要な機能を補完し、ビジネスを成功に導くためのツールとなります。しかし、アプリを使用する際には、各アプリの料金プランとその機能をしっかりと理解してから選択することが重要です。アプリ同士の干渉もありうるので、よく検証することが大事です。

Shopifyで越境ECにかかる費用

Shopifyを使用して越境ECを行う際にかかる費用は、いくつかの要素によって変わります。

Shopifyプラン:Shopifyには複数のプランがあり、それぞれに異なる料金が設定されています。2023年6月現在、Shopifyの基本プランは$33/月、Shopifyプランは$92/月、Advanced Shopifyプランは$399/月です。それぞれのプランにはさまざまな機能とサービスが含まれています。

支払いゲートウェイ:Shopify Paymentsを使用しない場合、あるいはShopify Paymentsが利用できない地域では、他の決済プロバイダーを使用する必要があり、一般的に、取引ごとに一定の手数料を請求します。

ドメインとホスティング:Shopifyにはホスティングが含まれていますが、カスタムドメインを購入する費用が発生する場合があります。ドメイン名の価格はプロバイダーやドメインの種類によります。

テーマとアプリ:Shopifyストアのカスタマイズには無料のテーマとアプリも利用できますが、より高度な機能や特定のニーズに対応するために有料のテーマやアプリを使用することもあります。

マーケティング費用:SEO、SNSマーケティング、広告キャンペーンなどにも費用が発生します。

配送とフルフィルメント:商品の出荷には物流費用が発生します。また、フルフィルメントサービスを使用する場合、その費用も考慮する必要があります。

これらは一部の費用項目であり、具体的な費用は使用する機能やサービス、事業の規模やニーズによります。越境ECを開始する前に、全ての費用を把握し、予算計画を立てることが重要です。

越境ECを成功させるためのポイント

市場調査:ターゲットとする市場を理解することは必須です。 顧客のニーズや好み、購買行動、競争環境などをしっかりと把握することが重要です。

適切なプラットフォームの選択:自社の商品やサービスに適した越境ECプラットフォームを選ぶことが大切です。市場で主要なECプラットフォームは何か、それぞれのプラットフォームの特徴やユーザーデモグラフィックスを理解することが必要です。

ローカライゼーション:言語、通貨、配送オプション、ローカルの規制や法律など、対象国の特性に合わせたウェブサイトのローカライゼーションは成功の鍵となります。

安全な決済システム:顧客が安心して購入できるように、安全で信頼性の高い決済システムを提供することが重要です。また、各地域の一般的な決済方法に対応することも求められます。

効果的なマーケティング:デジタルマーケティング戦略を適切に立て、SEOやSNS、メールマーケティングなどを活用して商品をプロモートすることが必要です。

高品質なカスタマーサービス:カスタマーサービスの品質は顧客満足度とリピート購入に大きく影響します。言語の問題をクリアにし、質問や問題に迅速に対応することが求められます。

透明な在庫と配送管理:配送遅延や在庫切れが顧客体験を大きく損なう可能性があります。
そのため、在庫管理と配送プロセスを透明かつ効率的に行うことが必要です。

Shopifyで越境ECがおすすめな理由と便利なアプリのまとめ

いかがでしたか?本記事では、Shopifyで越境ECがおすすめな理由と便利なアプリについてお伝えしました。越境ECの構築にはShopifyがおすすめです。言語化、通貨の対応や、多様な決済方法などメリットはたくさんございます。一方でデザインや構築などは、難易度が高いのでプロの力に頼るのが良いかと思います。
ルビー・グループでは、多くのECサイトで実績がございます。 ラグジュアリーブランドの実績も豊富で、高いクオリティでのサービス提供が可能になりますので、お困りの際は、ぜひご相談下さい。

この記事を書いた人

篠原 星営業部 部長

新卒で大手アパレルメーカーへ勤務。店頭販売から百貨店営業、リテール渉外、海外(中国販路)ビジネス、MDを経験しEC業界へ。 ファッションECにてMD業務とバイイング、ベンダーポータル改修のPMなどを経験。2019年11月よりルビー・グループ株式会社へ参画。 ECコンサルティングを中心に、ブランド全体の継続的な成長をイメージしたご提案を実践している。 トレンドのソリューション提案に自信あり。大手アパレルメーカーのMD歴が長く、アパレル業界の川上から川下までのビジネスを知り尽くしていることが強み。