楽天SEOのロジックと対策内容まとめ

2024.09.11

2024.10.29

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楽天SEOのロジックと対策内容まとめ
「楽天市場に出店したものの売上が上がらない」「楽天市場のSEOのロジックや、具体的な対策内容を知りたい」...。このように悩んでいる、ECサイトの担当者は多いのではないでしょうか?

楽天市場で売上を上げるためには自店舗へのアクセス数を増やすことが絶対条件で、そのために楽天検索結果で上位に表示されることが重要になります。

本記事では、楽天SEOのロジックと対策内容について詳しく解説しています。 ノウハウをきちんと会得すれば、楽天市場の検索結果の上位に表示される具体的なイメージができるはずです。楽天市場でのSEO対策を施し、アクセス数や売上のアップを目指してみませんか。

楽天市場におけるSEO対策とは?

楽天市場におけるSEO対策とは?
SEOは検索エンジン最適化のことですので、楽天SEOとは「楽天市場の商品検索窓に入力したキーワードの検索結果として、自社の商品を上位表示化する」試みになります。

別の言い方をすれば「楽天検索エンジン最適化」になります。 楽天の商品検索結果画面は、「PR枠(広告枠)」と「自然検索枠」に分けられ、楽天SEOで上位表示が狙えるのは、「自然検索枠」になります。

「自然検索部分」は、検索キーワードごとに1ページにつき45件表示されますが、商品が売れやすい順位が10番目以内であることから、上位10番目までに表示されることを目指しましょう。

上位10番以内に表示するために、商品ページのキーワード選定をしたり、内部対策などの取り組みをすることが、楽天SEOというわけです。

楽天市場で売上を上げるには、まずは「商品を上位に表示させること」をクリアしないと土俵にすら立てません。きちんと楽天SEOの対策をすることで、楽天市場の検索結果画面での商品露出を増やし、注文数や売上のアップにつなげましょう。

楽天市場におけるSEO対策の重要性

ではなぜ楽天SEO対策をすることが重要なのか、改めてその理由について紹介していきます。

多くのユーザーは検索窓で商品を探している

楽天市場内のショップへのアクセスの7割は、商品検索(楽天サーチ)経由と言われています。

例えば、お財布を探している場合、商品名やメーカー名に加えて、「コンパクト」や「本革」といったワードを検索窓に入力して検索しています。このように楽天ユーザーは、商品を探す際に求める機能や特徴などをキーワードで入力して検索し、表示された商品にアクセスします。

自社のショップへの流入を増やすためにはSEO対策を行い、楽天ユーザーのニーズに応えることで、商品を検索結果の上位に表示させましょう。

商品の認知度と購入確率が上がる

楽天市場では、検索結果の上位に表示されるほど、商品が購入されやすい傾向にあります。
さらに、楽天SEO対策を実施することによって検索結果の上位に表示されれば露出が増え、商品やブランドの認知度向上も見込めます。

露出度と認知度が高まれば、自然とクリック率や注文数の向上へと繋がっていくので、楽天市場の商品検索のロジックに合わせたSEO対策を行い、自社の商品を多くの楽天ユーザーに認知してもらいましょう。

ミドル・スモールキーワードを狙えば上位表示が期待できる

楽天市場で検索数の多いワードは「ビッグキーワード」と呼ばれ、対策をしている競合が多いため、
上位表示は非常に難しく、新規出店の場合は年単位の時間が必要になる場合があります。

一方で検索数がそれほど多くないワードは「ミドルキーワード」「スモールキーワード」と呼ばれ、十分に対策をしている競合が少ないため、上位表示を目指しやすいのが特徴です。

「ミドルキーワード」「スモールキーワード」は複数のワードを組み合わせて検索されることが多く、ユーザーの具体的な検索意図が反映されています(詳細は別項で解説しています)。そのため、上位表示できれば高いコンバージョン効果が期待できます。

コストをかけずに販売促進が可能

楽天SEOは、基本的に費用がほとんどかかりません。適切な対策を施せば検索結果の上位表示が可能となり、クリック率や売上の向上が見込めます。上位表示化されるまでに時間ががかかる場合はありますが、ほぼコストをかけることなく実施できるので、広告予算がとれない店舗にとって有効な手段と言えます。

楽天SEOのロジック

楽天市場では、公式サイトにて商品検索における表示順位に関するロジックを公表しています。

楽天市場の商品検索における検索順位の決まり方について:https://ichiba.faq.rakuten.net/detail/000017557

内容を簡単に要約すると、楽天市場では主に以下の2項目をスコアリングして検索順位を決定している、ということになります。なお下記要素は常にモニタリングされてスコアに反映されるので、検索順位は常に変動します。

検索キーワードと商品情報との関連性

楽天市場では、ユーザーが検索窓に入力したキーワードに関連する情報が、商品情報内(商品名や説明文など)にどれくらい反映されているかがチェックされています。

たとえば主に「軽さ」が商品名や商品説明文などで訴求されている商品の場合、「軽い」というキーワードと関連性が高いとみなされます。さらに、盛り込まれているキーワード(例:「超軽量」)が、ほかの商品名や説明文には見られない希少性が高いものであれば、より高いスコアとなります。

つまり、ある程度の検索ボリュームが見込めて、さらに競合店が設定していないキーワードが盛り込まれていると楽天SEOとして効果的、ということになります。

検索キーワードごとの商品の人気度

楽天ユーザーが検索したキーワードに対して、その店舗の商品がどれだけクリックや購入されたかが、SEOスコアに大きく影響します。つまり、特定の検索キーワードごとの商品クリック率や購入数を上げれば、検索順位もどんどん上がっていく、ということになります。

ただし、SEOのスコアはあくまでキーワードごとに蓄積される、という点にご注意ください。
たとえば「ジャケット メンズ」と検索して表示された商品をクリックまたは購入された場合、「ジャケット メンズ」というキーワードにSEOスコアは加算されますが、「ジャケット カジュアル」というキーワードにはスコアは加算されない、というわけです。

上記2項目に加え、ぜひ覚えておいていただきたいのが、「楽天の検索アルゴリズムは、Googleとは異なり売上を重視している」という点です。近年の楽天市場は、より売れている商品を上位に表示する傾向にあります。同じような商品でも、売上が低い商品は上位に表示されにくい、というわけです。

つまり、楽天SEOの対策だけをすれば上位表示が狙えるわけではなく、ある程度の売上実績が必要となるということです。出店したばかりなど売上実績がない場合は、PR枠(広告枠)を活用するなどしてまずは売上実績を作り、少しずつ自然検索枠からの流入を増やし、広告費の割合を少なくしていくこともご検討ください。

楽天SEO具体的な施策内容

楽天市場の検索結果で上位表示されるためには、商品ページに対策キーワードをきちんと組み込むことが大切です。しっかりとしたSEO対策を行えば、より多くの集客効果が期待できるので、ぜひ以下のSTEPを参考に対策をしてみましょう。

STEP①対策キーワードの選定

ここではキーワードの選定方法を説明させていただきます。

1.「ミドルキーワード」「スモールキーワード」を決める

SEOにおいてキーワードは、検索ボリュームが多い順に「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」の3つに分類されます。

・ビッグキーワード例:「ワンピース」「レインコート」「ブーツ」(商品名などメジャーなワード単体)

・ミドルキーワード例:「ワンピース 花柄」「ワンピース 花柄 ピンク」(2〜3語の複合またはニッチなワード)

・スモールキーワード例:「ワンピース 花柄 ピンク かわいい」「ワンピース 花柄 ピンク 安い」(3語以上の複合またはニッチなワード)

検索数が多い「ビッグキーワード」はすでに対策をしている競合が多いため、開設したばかりの店舗が盛り込んでも、上位表示されるまでに年単位の時間がかかります。

そのぶん、検索数がそれほど多くない「ミドルキーワード」「スモールキーワード」は競合が少なく、上位表示される確率が上がります。さらに、「ミドルキーワード」「スモールキーワード」はニーズが明確な顧客に対し、ピンポイントでアプローチできるというメリットもあります。

2.「ミドルキーワード」「スモールキーワード」を商品名・説明文に入れる

「ミドルキーワード」「スモールキーワード」が決定したら、商品名・説明文などに入れていきます。

楽天SEOにおいて検索対象となる主な商品情報項目は、以下の通りになります。

・商品名
・PC用キャッチコピー
・モバイル用キャッチコピー
・PC用商品説明文
・スマートフォン用商品説明文
・PC用販売説明文

これらに対策をしたいキーワードを盛り込んでいきます。特に商品名は検索結果に与える影響が大きいため、最優先で対策することをおすすめします。

3.魅力的なワードを【】を使って記載

よりクリックされる商品名にするためには、「送料無料」「◯%OFF」「ポイント◯倍」「楽天◯位」といった魅力的なワードを、【】を使って冒頭に記載することが重要です。なお、商品名が長くなると「…」と省略されてしまうため、対策キーワードやアピールしたいキーワードは、なるべく左詰めにしておくと、ユーザーの目に留まりやすくなります。

4.サジェストキーワードを追加

楽天では、商品名などの検索結果に関連キーワードが表示される「サジェストキーワード」があります。具体的な商品名やビッグキーワードで検索し、「サジェストキーワード」の中に自社商品に適したワードがあれば活用しましょう。

5.イベントキーワードなどを追加し、定期的にメンテナンス

商品名は一度設定したら終わりではなく、定期的に「サジェストキーワード」をチェックして、メンテナンスすることが重要です。また、「バレンタイン」「ホワイトデー」「クリスマス」といったキーワードを使って検索するユーザーは、ニーズが顕在化している場合が多く、クリック率や購入率が上がります。必ず季節に応じて、イベントキーワードの追加などをしましょう。

なお、楽天市場での代表的なイベントキーワードは「バレンタイン」「ホワイトデー」「卒業」「入学」「就職」「新生活」「母の日」「父の日」「敬老の日」「クリスマス」などです。最低でも2〜3ヵ月前からこうしたキーワードを盛り込むなど対策を行い、イベントまでに検索順位を上げておくことで、需要の最盛期に売上の最大化を狙えるようにしましょう。

STEP②適切なID設定をしているかを確認

登録した商品名で検索したのに、検索結果に表示されないというケースが多々あります。考えられる原因の一つに、正しい「全商品ディレクトリID」と「タグID」が設定されていない、があります。

「全商品ディレクトリID」とは、楽天が用意しているジャンルの中から1商品につき1つを選んで登録するIDです。楽天市場内でどのジャンルに商品を出品するかの必須記載項目となります。多くの消費者は、楽天サーチから商品を探すときに、バッグ>レディースバッグ>牛革…など、ジャンルで絞り込んで商品を探すので、「全商品ディレクトリID」はきちんと設定しましょう。

「タグID」は、1商品につき32個まで設定できる、全商品ディレクトリIDではカバーしきれない細かな属性です。登録は任意項目になります。例えば、ブランド、サイズ、色、素材、メーカー、配送サービス(送料無料)などです。

この「タグID」によって、顧客がより具体的な条件で商品を絞り込むことが可能になるので、商品名の設定だけでなく、「タグID」も見逃さずに確認しましょう。

楽天SEOは商品の売上を重要視する傾向にあり、商品の売上はIDに紐づいています。そのため、ID設定が誤っている、あるいは登録ができていないと商品が売れても上位表示されることはありませんので、ご注意ください。

STEP③SNSなどからの流入獲得

楽天市場においても、SNSからの評価や外部リンクはページの信頼性や権威性を高める要素として重要で、楽天SEOに影響を与えます。商品が外部のWEBサイトやSNS、動画などで取り上げられると、商品への流入も増加し、商品の売上が増える可能性があります。

商品の売上を作ることができれば、さらに楽天SEOへプラスへと働きますので、外部メディアやSNSを活用して商品をアピールすることも非常に重要になります。

【まとめ】楽天市場におけるSEO対策とは?

本記事では、楽天SEO(楽天検索エンジン最適化)のロジックと対策内容について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか?楽天ユーザーのほとんどが検索経由で各ショップにアクセスするだけに、楽天市場で売上を上げるには、検索結果で自社商品を上位に表示させることをクリアすることがマストになります。

そのために画像でコンテンツを作るだけでなく、商品ページに対策キーワードをきちんと組み込むことが大切です。このように正しく楽天SEO対策を実施すれば、コストをほとんどかけずに検索結果の上位表示を狙えますし、それにともない売上アップも可能になります。

楽天市場の検索結果表示に関するロジックやアルゴリズムをしっかりと把握し、それに則った対策をしましょう。

本記事で解説したキーワードの選定や記述方法やメンテナンス方法、IDの確認などは、いずれもそれほど難しくなく、地道に続けていれば確実に成果が出ます。楽天市場で売上を上げるために、商品が売れやすい順位が10番目以内の表示を目指し、今日からでもすぐに取り組むことをおすすめします。

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この記事を書いた人

ルビー・グループ コーポレートサイトチーム

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