SEO対策に一番強いECプラットフォームは何か?自社データを元に分析

2024.10.24

2024.10.28

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近年、ECサイトの数が急増する中で、競争が激化しています。ECプラットフォームの選択は、ECサイトの成長に大きく影響を与えるため、どのプラットフォームが最も自社に合っているのか見定めることは重要です。

ECの成長に欠かせないマーケティング施策の1つであるSEO(検索エンジン最適化)は、ユーザーが自社のサイトを見つけやすくするための施策であり、長期的な収益向上に影響します。

SEO機能はECプラットフォームであれば標準機能として搭載されていますが、どのECプラットフォームが一番SEO対策に適しているのか?本記事では、ルビー・グループの顧客層が多く利用している3つのプラットフォーム、Shopify、EC-CUBE、Salesforce Commerce Cloudを対象に、各プラットフォームの標準機能に基づくSEO対策の強さを分析します。

ルビー・グループは13年間にわたり、ECサイトの開発・運用に多くの実績を持つ企業です。筆者である私はSEO広告代理店出身で、約10年のSEOコンサルタント経験を有しています。これまでの実績と専門知識を元に、どのプラットフォームがSEO対策に優れているかを探ります。

なお、各プラットフォームはカスタマイズやプラグインを用いることで多くのSEO対策が実施可能ですが、ここではあくまで標準機能での比較を行います。

Shopify、EC-CUBE、Salesforce Commerce Cloudの特徴まとめ

Shopify(ショッピファイ)とは?

Shopify(ショッピファイ)とは?のイメージ画像

Shopifyは、使いやすいクラウドベースのECプラットフォームで、オンラインストアの構築や運営をサポートするために設計されています。2016年にカナダのオタワで設立されたこのプラットフォームは、特に中小企業に人気があり、2024年時点で世界中に170万以上の店舗を持ち、顧客数は増加し続けています。

Shopifyの最大の特徴は、その直感的な操作性にあります。プログラミングやデザインの専門知識がなくても、数クリックでオンラインストアを構築できるため、初心者でもスムーズに運用を開始できます。多様なデザインテーマが用意されており、ビジネスのニーズに合わせてカスタマイズ可能です。ユーザーはテーマストアから選択し、自分のブランドに合ったデザインを容易に実現できます。

さらに、Shopifyは多くの機能があり、商品管理、決済処理、在庫管理、マーケティングツールなど、オンラインストアに必要なすべての機能を一元管理できます。特にSEO対策に関しては、標準機能としてタイトル設定、メタディスクリプション、altタグ設定などが行え、基本的なSEO施策がエンジニアの支援なしに可能です。また、Shopifyの画像は自動で圧縮され、表示速度が向上するため、SEOにおいても有利です。

Shopifyは、サードパーティ製のアプリやプラグインを豊富に提供しており、機能を追加することができます。これにより、ユーザーは自身のビジネスにあった最適な機能を選択し、ECサイトを拡張することができます。たとえば、メールマーケティングやSNS連携、分析ツールなど、様々なアプリを導入することで、より効果的なマーケティングが実現します。

特に注目すべきは、Shopifyがモバイルフレンドリーな設計であることです。スマートフォンやタブレットからのアクセスに最適化されており、ユーザーはどのデバイスでもスムーズにショッピングを楽しむことができます。ECサイトのコンバージョン率向上にも大きく影響してくることでしょう。

Shopify(ショッピファイ)のメインビジュアル

Shopify(ショッピファイ)の詳細についてはこちらから

EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?

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EC-CUBEは、日本発のオープンソースECプラットフォームであり、特に日本国内での利用が多いことが特徴です。2006年に開発されて以来、ECサイトの構築や運営を支援するために設計され、現在も多くのオンラインショップで採用されています。EC-CUBEは、カスタマイズ性の高さと自由度が魅力であり、企業のニーズに応じた多様な機能を持つことで知られています。

最大の特徴はオープンソースであるため、ユーザーが自由にソースコードを編集・拡張できる点です。特定のビジネスモデルや特有の要件に応じたカスタマイズが可能となり、他のプラットフォームでは実現しづらい独自の機能を実装することができます。EC-CUBEを利用することで、専門的な技術者や開発者がいる企業は、自社のビジネスに最適化したECサイトを作成することができます。

EC-CUBEは多様な機能を提供しており、商品管理、決済機能、顧客管理、マーケティングツールなどが統合されています。また、テーマやプラグインが豊富に用意されているため、外観や機能を簡単に変更・追加することができます。特に、プラグインの導入により、SEO対策やSNS連携、メールマーケティングなどを強化することも可能です。

日本国内におけるEC-CUBEの人気は高く、2024年の時点で、約2万のサイトがEC-CUBEを利用して運営されています。特に、地方の中小企業や個人事業主が、自社ブランドを持ちたいと考える際に選択されることが多いです。このように、EC-CUBEは日本の市場ニーズに特化した機能やサポートを提供しており、国内のECサイトに最適なソリューションを提供しています。

また、EC-CUBEは、コミュニティが活発であるため、利用者同士の情報共有やサポートが充実しています。公式フォーラムやSNS、勉強会などを通じて、ユーザーが疑問を解決したり、成功事例を参考にしたりすることができます。このようなコミュニティの存在は、特に開発者や運営者にとって大きな利点となります。

総じて、EC-CUBEは、日本のビジネス環境に特化したオープンソースECプラットフォームであり、その高いカスタマイズ性と多機能性から、特に中小企業や個人事業主に広く受け入れられています。今後も、日本国内での利用が増加し、独自のビジネスモデルを持つ企業のための強力なツールとして進化し続けることでしょう。

EC-CUBE(イーシーキューブ)のメインビジュアル

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Salesforce Commerce Cloud(コマース クラウド)とは?

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Commerce Cloudは、Salesforceが提供するクラウドベースのECプラットフォームで、企業がオンラインストアを構築し、顧客と効果的に対話するための機能を集約しています。Commerce Cloudは、特にB2CおよびB2Bの両方の商取引に対応しており、複雑なニーズに応える柔軟性を持っています。このプラットフォームは、ビジネスの成長をサポートするために、強力なマーケティング、販売、サービス機能を統合しています。

Commerce Cloudの主な特徴は、高度なパーソナライズ機能とデータ駆動型のアプローチです。AIを活用した分析機能により、顧客の行動や嗜好を理解し、個別化された体験を提供することが可能です。これにより、顧客満足度が向上し、コンバージョン率の向上にも寄与します。さらに、Commerce Cloudは、モバイルデバイスやソーシャルメディアなど、さまざまなチャネルを通じてシームレスなショッピング体験を提供します。

プラットフォームは、マルチチャネル戦略を支援しており、ユーザーが自社のブランドを一貫して提供できるように設計されています。デスクトップ、モバイル、店舗など、異なる接点からの顧客データを統合し、リアルタイムでの意思決定を可能にします。これにより、企業は顧客に対する深い理解を持ち、より効果的なマーケティング施策を実施できます。

Commerce Cloudは、特に大規模な企業や成長を目指すビジネスに最適です。2024年現在、多くの企業がCommerce Cloudを利用しており、世界中で数千社以上のオンラインストアがこのプラットフォームを活用しています。その信頼性と柔軟性から、特に高級ブランドや大手企業に選ばれることが多く、国際的な展開を目指す企業にも適しています。

開発元であるSalesforceは、CRM(顧客関係管理)ソリューションで有名であり、その豊富なデータと分析能力を活用したCommerce Cloudの開発には大きな期待が寄せられています。Salesforceのエコシステムに組み込まれているため、他のSalesforce製品と連携することで、さらに強力なビジネスソリューションを構築できます。

総じて、Commerce Cloudは、強力なデータ駆動型のECプラットフォームとして、特に大企業向けに設計されています。パーソナライズされた顧客体験を提供し、複雑なビジネスニーズに応えることができるため、今後も多くの企業がこのプラットフォームを選択することでしょう。

Salesforce Commerce Cloud(コマース クラウド)のメインビジュアル

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Shopify、EC-CUBE、Salesforce Commerce CloudをSEO機能で比較!

Shopify、EC-CUBE、Salesforce Commerce CloudをSEO標準機能でどれが優れているのか比較していきます。

Shopify EC-CUBE Commerce Cloud
メタタグ設定 ×
ページ文章修正 ×
hタグ × ×
altタグ
画像圧縮 × ×
xmlサイトマップ × ×

ShopifyのSEO機能

Shopifyは、すべての項目において管理画面上で操作が可能です。タイトル設定やメタディスクリプションの設定は簡単に行え、SEO対策において非常に重要な役割を果たします。hタグ設定やaltタグ設定も管理画面から直感的に行えるため、エンジニアに依存することなくSEO対策を施すことができます。

また、ページ本文の内容もWYSIWYGエディタを用いて簡単に編集が可能です。画像については、自動でWebP形式に変換され、ファイルサイズが削減されるため、サイトの表示速度が向上し、SEOにも好影響を与えます。さらに、XMLサイトマップが自動で更新されるため、検索エンジンに迅速にインデックスされる点も大きなメリットです。

EC-CUBEのSEO機能

EC-CUBEでは、以下の点が制限されています。タイトル設定やメタディスクリプションの設定は可能ですが、管理画面の操作性が良くなく、特にhタグ設定は直接管理画面から行えません。altタグ設定も手動で行う必要があり、特に技術的なスキルを持たない担当者にとっては敷居が高い場合があります。

また、画像圧縮機能は標準には搭載されておらず、外部ツールやプラグインの導入が必要です。さらに、XMLサイトマップの自動更新機能もないため、手動での管理が求められる点は、SEO施策を行う上でのデメリットとなります。

Salesforce Commerce CloudのSEO機能

Commerce Cloudに関しては、エンジニアの手によるカスタマイズが必要な点が多いですが、特定の項目は管理画面上で設定することが可能です。例えば、altタグ設定は管理画面で行え、SEO対策に寄与しますが、タイトルやメタディスクリプションの設定はエンジニアによる対応が必要です。hタグ設定についても、同様にエンジニアに依頼する必要があります。

ページ本文の内容もWYSIWYGエディタで簡単に編集できるものの、SEO対策を行うには専門知識が求められます。また、画像圧縮機能は自動圧縮機能が備わっていますが、全体的にエンジニアの協力が不可欠である点が、Commerce Cloudの特徴となっています。

SEO対策が強いプラットフォームはShopify!

各プラットフォームを比較した結果、SEO対策において最も優れているのはShopifyであるかと思います。

Shopifyは、標準機能としてSEOの基本項目をすぐに操作できるよう設計されています。具体的には、タイトル設定やメタディスクリプション、hタグ設定、altタグ設定など、SEOに必要な機能が管理画面上で簡単に行えるため、エンジニアの支援がなくても、EC担当者がスムーズに運用できます。

さらに、画像の自動圧縮機能やXMLサイトマップの自動更新機能が備わっているため、効率的にSEO対策を進めることができます。画像圧縮においては、Googleが開発した最新の画像形式WebPに自動変換されるためSEOとの相性もいいです。

このような点から、特にSEO初心者や、技術的な知識が少ない担当者にとっても取り組みやすいプラットフォームです。また、ShopifyのテーマはSEOを意識して作られているため、細かなカスタマイズを行わずとも、効果的なSEO対策が施された状態でストアを運営することが可能です。

したがって、ECサイトの運営においてSEO対策を重視するのであれば、Shopifyを選ぶことが非常に有効であると言えるでしょう。

※あくまで標準機能を比較した意見になるので、プラットフォームを選ぶ際はサイト運用など様々な視点を考慮し自社サイトのビジネス規模や成長を考慮しお選び下さい。

【まとめ】SEO対策に一番強いECプラットフォームは何か?自社データを元に分析

本記事では、ルビー・グループが多くの顧客に利用されている3つのECプラットフォーム、Commerce Cloud、Shopify、EC-CUBEについて、SEO対策に関する標準機能を比較しました。

Shopifyは、SEOの基本項目を容易に操作できる点で優れており、特に初心者や非技術者にとって使いやすいプラットフォームです。一方、EC-CUBEやCommerce Cloudは、カスタマイズ性が高いものの、SEO施策を実施する際にエンジニアの支援が必要となる場面が多いことがわかりました。

ルビー・グループでは、今回比較した3つのプラットフォームの公認パートナーでもあります。サイト開発するにあたりどのプラットフォームかお悩みであればぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

ルビー・グループ コーポレートサイトチーム

各分野の現場で活躍しているプロが集まって結成されたチームです。
開発、マーケティング、ささげ、物流など、ECサイトに関するお役立ち情報を随時更新していきます!

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