2024.10. 1

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#EC運用知識

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ECサイトの3大モールを解説&徹底比較!

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ECモールとは、ECサイトを構築できるプラットフォームのうちの一つで、複数のブランドや店舗が一つの大きなサイトに集まって出店・出品する形式です。

昨今のEC化率の高まりから、商品のネット販売やEC事業をはじめる上で、気になっている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、3大ECモールと呼ばれる「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」それぞれの特徴や、費用、選ぶ際のポイントなどを解説しています。

ECモールに出店を考えている方で、「各モールごとの特徴や、出店にかかる費用や手数料などを知りたい」「自社にあったモールはどれか知りたい」という方は、ぜひご一読ください。

ECモールの概要と主な種類

ECモールとは、インターネット上のショッピングモールであり、EC3大モールと呼ばれるのが「Amazon」「楽天市場」「「Yahoo!ショッピング」です。

最大の特徴は、すでにシステムやプラットフォームが構築されているため、独自のECサイトのように自らサイト自体を構築する必要がないところ。また自社ECサイトの場合は、広告やSEOなどを駆使することで一から集客しなければいけませんが、ECモールの場合は、すでに多くのユーザーが存在しているため、集客の手間がグッと減ります。

これらの特徴から、ECモールを利用すれば、専門的な知識や集客の手間が必要なく、手軽に短期間でEC事業が始められます。

次にECモールの種類を見ていきましょう。ECモールには、以下の3種類があります。それぞれの違いと特性をしっかり把握しましょう。また、出店するメリット・デメリットなどについても、あわせて参考にしてください。

マーケットプレイス型

ECモールに商品を出品して販売を行う形態で、代表例は「Amazon」になります。ショップを開設する必要がないため、初期費用や運用費用も大きく抑えられるのが最大の特徴です。

出品ページはすべて同一フォーマットなため、ブランドやショップの世界観や独自性を表現するのは難しいですが、商品の特徴や魅力を伝えやすいといえるでしょう。

テナント型

ECモール内にページを作り、ショップ運営を行う形態。「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」などが代表例です。実店舗のショッピングモールと似た構造で、お客さまがモール内で検索することで、欲しい商品を取り扱うショップに辿り着き、購入をするという流れになります。

ショップごとにある程度のデザインやレイアウトの変更ができるため、マーケットプレイス型と比較するとブランドの世界観や独自性を表現しやすいと言えるでしょう。

また、ECモール内での回遊によって、新規のお客さまにショップを認知してもらうことも期待できます。ただし、商品単位で出品できるマーケットプレイス型と比べて、運用の手間がかかる点にはご注意ください。

総合管理型

自社が持つ複数のブランドショップをECモール内で一元化する形態で、アパレルなどの分野で活用されています。統合管理型のECモールであれば、複数のブランドを展開している場合でも、お客さまはひとつのアカウントで各ブランドショップへアクセスすることができます。

さらに回遊性の向上が期待できたり、データを一元管理できるなどのメリットが多くあります。
その一方でモールの開設や運営には、相応の時間や労力がかかる点には注意が必要です。

EC3大モールそれぞれの特徴

ここでは、出品者側から見た楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングそれぞれの特徴や違いについて、解説していきます。

楽天市場

楽天市場のイメージ画像

楽天市場はストア単位で出店するテナント型で、日本国内では老舗の大手ECモールです。
ユーザー男女比は、女性の割合がやや多いのが特徴。

ブランドや店舗のオリジナル性をモール上で表現することができるため、ブランドの特色をショップに反映したい方におすすめです。楽天経済圏のお客さまの流入が見込めるというメリットがあり、ポイントが還元されるキャンペーンが定期的に開催されるため、高い集客力が期待できます。

出店に審査があるため、気軽にオンライン上で販売をしたい方にとっては敷居が高めですが、そのぶん厳しい審査に合格した証明にもなるため、信頼できる店舗であるとPRすることが可能になります。

初期費用や月額費用、各種手数料は高額な傾向にありますが、そのぶん出店企業に対するサポートが充実しています。そのうちの一つである「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」は、楽天市場が出店者向けに提供している物流支援サービスで、商品の入荷から保管、出荷、配送までの業務を一括で代行してくれます。

このサービスを利用すれば、出店者の課題解決や物流コスト削減を実現し、ショップ運営の効率化を図ることが可能です。

ショップにECコンサルタントが必ずついてくれる点も安心材料の一つです。コンサルタントを指名はできないものの、価格設定やセール戦略などさまざまなアドバイスを受けられます。

さらに出店店舗向けに提供されている学習ポータルサイト「楽天大学」では、状況に合わせた受講スタイルが用意されているため、無理なくノウハウを取得することができます。

楽天市場に蓄積された成功・失敗事例が分析され、どのジャンルや業種のお店にもヒントになるよう体系化して提供されているので、大きな学びを得ることができるでしょう。

Amazon

Amazonのイメージ画像

Amazonは、世界的に有名で、国内においても人気の高いECモールです。マーケットプレイス型の代表例であり、豊富な商品が出品され、活発にセールが開催されるなど、多くのユーザーが日々ショッピングを楽しんでいます。

ユーザー男女比は、男性がやや多くなっています。初期費用や月額費用が安く抑えられ、出品手数料もシンプルな料金体系となっています。1品からでも出品をすることができるため、初めてECに挑戦する企業や個人の方でも比較的手軽に出品しやすい点が魅力です。

その一方で、デザインやカスタマイズの自由度が低く、出品者ごとの特色を出すことが難しいので注意が必要です。また、支援サービスとして「Fulfillment by Amazon(FBA)」があるのが大きな特徴です(利用するには月額4,900円の「大口出品」を選択する必要があります)。

Amazon Fulfillmentセンターに商品を納品すると、在庫管理からピッキングや発送、梱包、カスタマーサービス、返品対応までをAmazonが代行してくれるというもの。

FBAを利用すれば、EC事業の運営業務の負担を大きく軽減することができるため、ECモール運用に取り組みやすい環境と言えます。

さらに、出品者が無料で利用できるオンラインコース「Amazon出品大学」では、Amazonでのビジネスを成長させる方法や、さまざまな機能の使い方、新しいサービスの情報を学ぶことができます。

ほとんどの講座が動画で用意されており、視覚的にも学びやすいので、Amazon初心者の方でも安心して学べるようになっています。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングのイメージ画像

LINEヤフー株式会社が運営提供する「Yahoo!ショッピング」は、楽天市場とAmazonと並ぶ大手ECモールとして知られています。

ユーザーの男女割合は、ほぼ同じ。「PayPay」という便利な決済サービスと連携しているため、出店数が増加しており、今後も成長が期待できるECモールの一つと言えます。

最大の魅力は、初期費用と月額システム利用料、売上ロイヤリティが無料なため、コストを抑えてネットショップを始められる点です。またソフトバンクやLINEからの集客が見込めたり、ヤフー株式会社には検索エンジンがあるためSEO対策に強い点も見逃せません。

運営サポート体制という点では、最低限の相談窓口は設置されていますが、専門的なアドバイスは期待できないところに注意が必要です。

EC3大モール出店にかかる費用

それでは、ECモールを利用するのに、費用・手数料がどれほどかかるのかを見ていきましょう。
いずれのECモールも必ず何かしらの手数料が発生しますが、初期費用については楽天市場以外は無料、月額料金はYahoo!ショッピングのみ無料となっています。

手数料も含めたトータルコストをシミュレーションして、自社に合った運営が出来そうなECモールを選びましょう。

楽天市場

【初期費用】
60,000円

【月額料金】
・「がんばれ!プラン」19,500円:登録可能商品数5,000点、画像容量500MBまでを利用できるプラン。ネットショップの出店が初めて、あるいは経験が少ない事業者向け。
・「スタンダードプラン」50,000円(半期ごとの2回分割払い):登録可能商品数2万点、画像容量5GBまでを利用できるプラン。目標月商が約140万円以上の事業者向け。
・「メガショッププラン」100,000円(半期ごとの2回分割払い):登録可能商品数や画像容量が無制限のプラン。商品数が多く容量を気にせずショップ運営したい事業者向け。

【各種手数料】
・システム手数料:「がんばれ!プラン(月間売上高の3.5~7%)」「スタンダードプラン(月間売上高の2~4.5%)」「メガショッププラン(月間売上高の2~4.5%)」
・楽天ポイント:楽天会員の購入代金(税抜)×付与率(通常1.0%)
・楽天スーパーアフィリエイト:アフィリエイト経由売上の2.6~5.2%
・モールにおける取引の安全性および利便性向上のためのシステム利用料:月間売上高の0.1%
・R-Messe(楽天市場での消費者・店舗間のコミュニケーションツール):月額固定3,000円 ・楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5%~3.5%

Amazon

【初期費用】
無料

【月額料金】
・小口出品サービス:1商品あたり100円
・大口出品サービス:販売する商品数にかかわらず月額固定4,900円

【各種手数料】
・販売手数料:商品カテゴリによって異なる(代表的な商品カテゴリーでは、「販売手数料の割合」が8%〜15%「最低販売手数料」が0円〜30円)
・配送料:配送方法やサイズによって異なる
・大量出品手数料:商品あたり0.05円の月額手数料(※200万件までは免除)
・返金処理手数料:500円または販売手数料の10%の金額が小さい方
※「FBA」を利用する場合、商品の発送ごとにかかる配送代行手数料と、月額の在庫保管手数料が必要。他にも入庫から1年を超えた在庫に加算される「長期在庫保管手数料」や、入庫時の納品不備があった場合の「作業手数料」といった追加料金もあります。

Yahoo!ショッピング

【初期費用】
無料

【月額料金】
無料

【各種手数料】
・ストアポイント原資負担:1~15% ・キャンペーン原資負担:1.5%
・アフィリエイトパートナー報酬:1~50%(アフィリエイトパートナーサイトに支払われる成功報酬)
・アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30%(Yahoo!ショッピングストアのアフィリエイトを運営するバリューコマース社からパートナーサイトへの支払い時にかかる手数料)
・ストア決済サービス手数料:決済方法によって異なる

自社にあったECモールを選ぶのポイントとは?

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ここまで国内3大ECモールの特徴について解説してきましたが、それぞれメリット・デメリットがあるためどれを選べばよいか迷う方もいるかと思います。ここでは、自社にあったECモールを選ぶ際のポイントを紹介していきます。

運営コンセプトにあった出店形態を選ぶ

ECモールは大きく分けると「マーケットプレイス型」と「テナント型」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

自社のブランドやショップの世界観を訴求したい場合には、ショップを出店できる「テナント型」がおすすめです。商品をスピーディーに販売していきたい場合は、Amazonのように簡単に出品販売できる「マーケットプレイス型」がよいでしょう。

さらに、同じ「テナント型」でもそれぞれ特徴が異なりますので、ショップ運営コンセプトと照らし合わせて検討してみましょう。たとえば「楽天市場」には、出店するための書類審査とオープン審査があるため、ユーザーに信頼性をアピールしやすいのが特徴です。

「Yahoo!ショッピング」はEC運営にかかる費用が基本的に無料であるため、できるだけコストを下げてECモール運用をはじめたい出品者に向いています。

また短期間での出店も可能であるため、ポップアップ的にオンラインストアを開きたいと考えている方も活用してみるといいでしょう。なお、「テナント型」と「マーケットプレイス型」のどちらかに絞る必要はなく、モールそれぞれにあわせて戦略を変えて、併用する方法もあります。

商材の知名度の有無で選ぶ

商品の知名度はあるものの、自社ECサイトやほかのECモールでの販売が苦戦している場合は、Amazonへの出店を検討してみてください。

Amazonは、「テナント型」のECモールに比べてショップとしての独自性を出すことは難しいですが、世界的に有名で、国内においても人気の高いECモールです。また豊富な商品が出品され、活発にセールが開催されるなど、多くのユーザーが日々ショッピングを楽しんでいます。

こうしたAmazonのブランドと集客力を活かし、より多くのユーザーに自社商品を見つけてもらうことで、多くのファン獲得が期待できます。

利用できる機能やサポートで選ぶ

ECモールによって利用できる機能やサービスが異なるため、必要な機能にあわせて選びましょう。たとえば、「Amazon」ではFBA(フルフィルメント by Amazon)という配送代行サービスを提供しており、在庫管理から、ピッキングや発送、梱包、カスタマーサービス、返品対応までを代行してもらえます。

格安で物流業務をなるべく省きたいと考える事業者の方にはおすすめです。 サポート体制で選ぶのも一つの方法です。「楽天市場」はショップにECコンサルタントが必ずつき、価格設定やセール戦略などさまざまなアドバイスを受けられるので、ショップ運営に不安がある事業の方でも安心して出店できます。

「Amazon」には、出品者が無料で利用できるオンラインコース「Amazon出品大学」があり、Amazonでのビジネスを成長させる方法や、さまざまな機能の使い方、新しいサービスの情報を学ぶことができます。

【まとめ】ECサイトの3大モールを解説&徹底比較!

ECモールを利用するメリットは、すでにシステムやプラットフォームが構築されているため、サイト自体を構築する必要がないところです。

また、モール自体に多くのユーザーが存在し知名度が高いため、集客のハードルを下げられるところにあります。これらの特徴から、ECモールを利用すれば専門的な知識が必要なく、比較的手軽かつ短期間でEC事業が始められます。

ここでは3大ECモールと呼ばれる「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」それぞれの、出店形態やサポート体制、費用・手数料などをご紹介してきました。ECモールへの出店・出品を成功させるためには、モールそれぞれの特性をきちんと把握した上で、自社商材の知名度やターゲットとの相性、運用にかけられるリソースなどの視点で客観的に比較をした上で選択し、モールの特性にあった各種施策を実施することが大切です。

ルビー・グループは、多くのラグジュアリーブランドのECサイトの構築、マーケティング、 オペレーションを手がけるだけでなく、楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどへの出店・出品運営の実績もございます。ECモール運用をプロに任せたい場合は、ぜひ気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

ルビー・グループ コーポレートサイトチーム

各分野の現場で活躍しているプロが集まって結成されたチームです。
開発、マーケティング、ささげ、物流など、ECサイトに関するお役立ち情報を随時更新していきます!

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