
そこで本記事では、Shopifyの最新導入事例をご紹介するとともに、業種別の成功ポイントと、選ばれる理由を徹底解説しています。
「自社と似た業種(アパレル、食品、雑貨など)の成功事例を知りたい」「Shopify導入によって、具体的にどんな課題が解決されたのかが気になる」という方はもちろん、「どの制作会社(パートナー)に依頼するのがベストか?」という方も、是非ご一読ください。
なぜ今、多くの企業がShopify(ショッピファイ)を選ぶのか?

Shopifyが国内で急速に普及した3つの背景
①D2C(Direct to Consumer)の潮流
Amazonや楽天といった「モール」に依存せず、ブランドが直接顧客とつながるD2Cモデルが日本でも急拡大。Shopifyはブランドの世界観を自由に表現できるため、この流れに合致した。
②コロナ禍によるデジタルシフトの加速
2020年以降、実店舗の営業が制限される中で、多くの事業者が急いでオンライン化を迫られた。「初期費用が安く、かつ高機能」なShopifyは、スモールスタートから本格運用まで対応できるため、選定の筆頭候補に。
③日本語対応とローカライズの進展
2017年の日本参入以降、管理画面の日本語化はもちろん、日本独自の商習慣(コンビニ決済、佐川・ヤマト・日本郵便との配送連携、LINE連携など)に対応するアプリが充実したことが決定打となった。
Shopifyが持つ圧倒的な3つの強み
Shopifyの強みは、一言で言えば「成長に合わせて進化できる柔軟性」にあります。
(1)アプリによる柔軟な機能拡張
スマートフォンのように、数千種類ある「アプリ」をインストールすることで、「定期購入(サブスク)機能」「LINEでのカスタマーサポートや通知」「詳細な在庫管理やポイントプログラムの導入」などの必要な機能を、柔軟に後付け可能。
(2)圧倒的なデザインの自由度と高速表示
世界中のプロが作成したデザインテンプレート(テーマ)が豊富で、商品ページやブログ記事など、すべてのページをノーコードで自由にカスタマイズできる。
またサーバーが非常に強力なため、アクセスが集中してもサイトが落ちにくく、表示速度が速いため、ユーザーの離脱を防ぐことが可能。
(3)運用を自動化する外部システム連携
ShopifyはAPI(システム同士をつなぐ窓口)が非常に強力に設計されているため、国内の主要なサービスともほぼ接続可能。
日本のEC運営で最も工数がかかる「出荷・在庫管理」については、外部の物流システム(WMS)や一元管理システム(OMS)と連携して自動化。
また、freee、マネーフォワードなどの会計ソフトや、KlaviyoやLINEアプリなどのマーケティングツールと連携することでCRMやマーケティングを自動化することも可能。
Shopifyの導入事例まとめ
Shopifyは現在、個人ショップだけでなく、日本を代表する大手企業や老舗ブランドへの導入が急速に進んでいます。
ここでは、最新の傾向である「単なる通販サイト」から「店舗とEC、さらにはグローバルを統合する基盤」としてShopifyが活用された事例を紹介いたします。
ちいかわマーケット
Shopify導入の背景
「ちいかわ」の爆発的な人気により、新商品の発売日にはサイトにアクセスが集中し、以前のシステムでは頻繁なサーバーダウンや、大量の注文をさばくためのバックエンド(物流)との連携が不十分だったことによる発送・在庫管理の混乱など、深刻な課題が発生していた。
Shopifyによる課題解決
上記の課題を解決するため、大量のトラフィック(アクセス)に耐えられる Shopify Plus が採用することに。
世界規模のプラットフォームであるShopifyは、フラッシュセール(瞬間的なアクセス集中)に非常に強く、移行後は「サーバーダウンゼロ」を実現。
また、Shopify独自の決済機能「Shop Pay」を活用し、住所やカード情報の入力を簡略化したことで、決済の約40%がShop Pay経由となり、購入完了までのスピードが劇的に向上した。
さらに、物流システム「LOGILESS」と連携することで、受注から出荷までのフローを自動化。大量の注文が入っても現場が混乱しない仕組みを構築している。
Shopifyの導入成果
Shopifyへの移行後、ビジネス規模は以下のように拡大している。
・GMV(流通取引総額): 導入から3年間で5倍以上に成長
・年次平均成長率(CAGR): 約 140%を記録
・運用の安定化: 発売日の混乱がなくなり、ファンがストレスなく買い物ができる環境を構築
TSI(mix.tokyo)
Shopify導入の背景
TSIは長年、ブランドごとに異なるECサイトやシステムが乱立している「個別最適」の状態にあり、高額な保守コストやベンダー依存、データの分断といった課題を抱えていた。
Shopifyによる課題解決
TSIは、主力ECサイトの刷新においてShopify Plusの拡張性をフル活用し、大規模な会員データや複雑なポイントプログラムの移行を、強力なAPIを活用して実現。
また、スタック社の小売基幹システム「SQ」とShopifyを組み合わせることで、従来型の重い基幹システムを置き換え、アパレル特有の複雑な在庫・物流管理をモダンに刷新することに成功した。
さらに、将来的に全国の店舗とECの在庫・顧客データを完全に一元化することを見据えた基盤としてShopify POS(実店舗連携)を活用している。
Shopifyの導入成果
Shopify Plusへの移行により、大規模なサイト統合を11ヶ月(開発期間6ヶ月)という異例の短期間で完了させ、以下の成果を上げている。
・コスト削減:全社で年間約5億円のコスト削減(見込み)。ナノ・ユニバース単体ではシステム総保有コスト(TCO)を約60%削減
・運用の自走化:社内でアプリ設定を変更するだけで施策を実行できる「自走型EC」へ転換
・UXの向上:「mix.tokyo」として30以上のブランドを統合。会員基盤の一元化(mix.tokyo members)により、ブランドを横断した買い物がスムーズに
・セキュリティ:KOMOJU(決済プラットフォーム)との連携により、アパレルECで課題となるチャージバック(不正注文被害)ゼロを継続
オリオンビール
単なる通販サイトの構築に留まらず、「沖縄ファンのコミュニティ基盤」としてECを活用している点が最大の特徴です。
Shopify導入の背景
リニューアル前(2020年以前)のオリオンビールは、ECサイトを持っていたものの、ショッピングカート機能がなく、申し込みフォームに入力して銀行振込で支払うという、現在の基準では「本格的なオンラインショップ」とは言えない状態であった。
また、主要な販路であった飲食店への卸売がコロナ禍によりストップし、一般消費者へ直接届ける「D2C(Direct to Consumer)」へのシフトが急務に。
Shopifyによる課題解決
2020年7月、Shopifyを導入してサイトを全面リニューアル。Shopifyの直感的なインターフェースを活用し、スマホで数タップで購入できる環境を構築するとともに、Apple PayやGoogle Payなどのキャッシュレス決済も標準導入した。
またアプリ連携により継続的に沖縄の味を楽しんでもらうための「定期宅配サービス」を導入、カスタマーリングスなどのツールと連携し、顧客一人ひとりに合わせたメール配信を自動化している。
さらに、外部の物流システムと連携し、大量の注文が入っても混乱なく出荷できるオペレーションの実現に成功した。
Shopifyの導入成果
リニューアルから数年で、EC事業は同社の重要な収益柱へと成長している。
・流通総額(GMV)の拡大: 導入から1年足らずで前年比160%以上の成長を記録
・県外ユーザーの圧倒的支持: EC利用者の約95%が沖縄県外のユーザーとなり、そのうち約45%を東京エリアが占めるなど、全国のファン獲得に成功
・リピート率の向上: 定期購入者の割合が増え、安定した収益基盤を確保
・ブランド価値の発信: ビールだけでなく、オリジナルのTシャツ、提灯、ジョッキなどの「ブランドグッズ」をECで展開
土屋鞄製造所
Shopify導入の背景
移行前、土屋鞄は自社で構築したシステムを運用していたが、ベンダー依存により大幅なリニューアルが年に1〜2回しか行えず、各種マーケティング施策を即座に実行できない「スピード感の欠如」が課題に。
また、自社で高いセキュリティ水準を維持するための保守費用が年々膨れ上がり、利益を圧迫。加えて、台湾や香港など海外への展開を加速させる際、既存のシステムでは多言語・多通貨・海外配送への対応が非常に重く、拡張が困難という深刻な問題も抱えていた。
Shopifyによる課題解決
2019年から順次Shopifyへ移行することで、テクノロジーを「自分たちでコントロールできる」状態へと刷新。
マーケティングチームがノーコードでキャンペーンページを作成したり、アプリを導入して新機能(リユース事業や修理受付の連携など)を追加できる、「自走」できる運用体制の構築を実現している。
またセキュリティやサーバー管理をShopifyに一任することで、社内のリソースを「システムの保守」から「ブランド体験の向上」や「ものづくり」へとシフトさせることに成功。
さらに、Shopifyの標準機能を活用することで、多言語対応や海外通貨での決済をスムーズに導入し、海外の顧客にも日本国内と同様の高品質な購入体験を提供できるようになった。
Shopifyの導入成果
・マーケティング施策の高速化: 新商品の発売や限定キャンペーンの実施サイクルが劇的に速くなり、顧客との接点が増加
・リユース/修理事業との連携: 単なる「新品販売」だけでなく、長く使うことを前提とした「修理受付」や、使い込まれた製品を回収・再販する「リサイクル/リユース事業(STOCK LUCKなど)」など、サステナブルな取り組みをデジタル上で統合
・ブランドイメージの統一: 実店舗とオンラインで一貫した「土屋鞄らしい」上質なビジュアルと体験を提供できるようになり、LTV(顧客生涯価値)が向上
カキモリ
Shopify導入の背景
カキモリは、自分だけのノートを仕立てる「オーダーノート」で知られ、店舗での接客体験を最大の価値としていたが、コロナ禍による店舗休業を強いられたため、デジタルシフトが急務に。
しかし、ノートの表紙、中紙、リング、留め具など、組み合わせが数万通りに及ぶため、既存の簡易的なECシステムでは、この「選ぶ楽しさ」や「カスタマイズ」を表現しきれなかった。
また、もともと海外にもファンが多かったものの、以前のサイトでは海外からの購入ハードルが高く、需要を逃していた。
Shopifyによる課題解決
2020年にShopifyを導入することで、単なる通販サイトではない「体験型EC」の構築を実現している。
Shopifyの柔軟なカスタマイズ(メタフィールドや専用アプリの活用)により、オンライン上でパーツを選んでオリジナルノートを注文できる仕組みを構築し、店舗でしかできなかった体験をデジタルに移植することに成功。
また、実店舗とオンラインストアのシステムをShopifyで統合し、店舗とECで在庫を共有することで、顧客がどちらで購入しても一貫したサポートができる体制を構築している。
さらに、Shopifyのブログ機能(Online Store 2.0)を活用し、文具の裏側にある職人のストーリーや使い方を丁寧に発信。商品の「スペック」ではなく「背景」を売るサイトへと進化させている。
Shopifyの導入成果
・EC売上の急増と経営の安定: 緊急事態宣言下でも、ライブ配信と連動したEC運用により、店舗休業のダメージを補うだけでなく、新たな顧客層(遠方のファン)の獲得に成功
・越境ECの本格化: 海外配送や多言語対応がスムーズになり、現在では世界各地から注文が入るグローバルブランドへと成長
・「店舗とEC」の相乗効果: 「ECで知って、いつか蔵前の店舗に行ってみたい」というファンが増え、ECが単なる販売チャネルではなく、店舗への強力な集客装置(ショールーミングの逆の流れ)へと進化
事例から見えた!Shopify導入で解決できる「共通の課題」
Shopifyを導入することで解決できる課題は、単なる「サイトの使い勝手」にとどまらず、「売上の機会損失」「過剰な運営コスト」「データの分断」といった経営の根幹に関わるものまで多岐にわたります。
ここでは、Shopifyの導入により具体的にどのような課題がどう解決されるのか、4つの視点で整理しています。
「売上の機会損失」に関する課題解決
人気商品の発売時やメディア露出時にサイトが重くなる、あるいは決済が面倒で離脱されるといった課題を解決します。
<サーバーダウンの解消>
「アクセス集中でサイトが落ち、数千万円の売上チャンスを逃した」という課題に対し、世界最高水準のサーバーインフラで安定稼働を実現します(ちいかわマーケット等の事例)。
<カゴ落ち(離脱)の削減>
「住所入力が面倒で買うのをやめた」という顧客に対し、Shop Pay(保存された情報で即時決済)を導入することで、購入完了までのスピードを劇的に高めます。
<SEO・表示速度の改善>
最新のテーマ(Online Store 2.0)は検索エンジンに最適化されており、「検索に引っかからない」「表示が遅くて離脱される」といった集客の課題を改善します。
「バックオフィス・物流」の効率化
注文が増えるほど大変になる、発送や在庫管理の「手作業」を自動化します。
<手作業によるミスの撲滅>
「注文データをExcelに書き出し、配送ソフトへ取り込む」といった手間を、アプリ連携(ロジクラ、オープンロジ等)により自動化。ボタン一つで出荷指示が完了します。
<在庫の売り越し防止>
「実店舗や楽天・Amazonで同時に売れ、在庫が足りなくなった」という課題を、全チャネルリアルタイム在庫同期で解決します。
<ルーチンワークの自動化(Shopify Flow)>
「VIP客へのタグ付け」「在庫切れ時の担当者への通知」「特定条件での注文キャンセル」などの判断をAIやシステムが自動で行い、人の判断コストを削減します。
「海外展開・新規チャネル」の拡張性
「日本国内だけで手一杯で海外まで手が回らない」という課題を、仕組みで解決します。
<越境ECのハードル低下>
多言語翻訳、130カ国以上の通貨決済、現地の関税計算などを標準機能やアプリでカバー。専門知識がなくても、世界中をターゲットにした販売が可能になります。
<店舗とECの分断を解消(オムニチャネル)>
「店舗の顧客データとECの購入履歴が別々で、適切な接客ができない」という課題を、Shopify POSで統合し、オンライン・オフラインを横断した顧客体験を提供します。
「システムコストとスピード」の最適化
「改修に数百万円かかる」「変更に数ヶ月かかる」というシステムの硬直化を解決します。
<ベンダー依存からの脱却(内製化)>
「ちょっとしたバナー変更やセール設定に制作会社を通さなければならない」という課題を、直感的なノーコードエディタで解決。社内のスタッフが即座に施策を実行できます。
<保守費用の削減>
自社サーバーやフルスクラッチのシステムで発生していた高額な保守・セキュリティ対策費用を、Shopifyの月額費用に集約し、コストを大幅に最適化します(TSIの事例)。
まとめ
ご覧になっていただいたように、Shopifyは非常に便利な「道具」であることは間違いありません。しかし重要なのは、Shopifyを使ってどう利益を出し、いかに現場を楽にするかまでを実務レベルで完結させるかです。
ルビー・グループは、Shopify導入において単なる制作会社としてではなく、「ラグジュアリーブランドの知見」と「運用・物流までの垂直統合」を強みとする戦略的パートナーとしての役割を果たします。
具体的には、土屋鞄製造所や多くの海外高級ブランドを支援してきた実績から、Shopifyの標準機能だけでは難しい「ブランドの世界観」と「使いやすさ(UX)」の両立を果たすことができます。
また、物流・カスタマーサポートまで含めたフルフィルメント代行も手がけ、さらにはAIとエンジニアリングの活用による「在庫調整」や「販促設定」などの業務フローそのものを自動化・効率化を実現。
さらには、日本ブランドの海外進出(越境EC)において、言語や商習慣の壁を埋める役割を果たすことができます。
Shopify導入を成功させるためのパートナーをお探しなら、ぜひルビー・グループにお声がけください。
この記事を書いた人
ルビー・グループ コーポレートサイトチーム
各分野の現場で活躍しているプロが集まって結成されたチームです。
開発、マーケティング、ささげ、物流など、ECサイトに関するお役立ち情報を随時更新していきます!





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