Shopifyで人気のデザインテーマと選び方

2025.01.22

2025.01.22

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Shopifyで人気のデザインテーマと選び方のメインビジュアル
サブスクリプション型のECサイト構築プラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」では、あらゆる業界に対応した幅広い「Shopifyテーマ」を取り揃えています。

「Shopifyテーマ」は、Shopifyを利用するストア向けに用意されたデザインテンプレートで、さまざまなスタイルやレイアウトが用意されており、商品やブランドのイメージに合わせて選択することができます。また、HTMLやCSSなどのプログラミング知識がなくても、デザインパーツの追加や削除、ドラッグアンドドロップをするだけでデザインをカスタマイズできるところが特徴です。

本記事では、Shopifyの人気デザインテーマを紹介し、各テーマの特徴と、失敗しないための選び方のポイントを解説します。

「売上に直結する魅力的で機能的なデザインテーマを慎重に選びたい」「デザインテーマがSEOやモバイル最適化、ページ読み込み速度に与える影響について理解を深めたい」という方はもちろん、「Shopifyの人気テーマやその特徴について理解したい」「自社のビジネスに最適なデザインテーマを探したい」という方も、ぜひご一読ください。

人気のShopifyデザインテーマとは?

「Shopifyテーマ」を検索・インストールできる「Shopifyテーマストア」(https://themes.shopify.com/?locale=ja)では、オンラインストア用に最適化され、カスタマイズ可能なテーマが200種類以上も用意されています。価格(「無料」「有料」のいずれか)はもちろん、業界(「アート・クラフト」「ペット用品」など)別に検索が可能で、さらに、テーマを「人気順」「価格:安い順」などの順番で並び変えることもできます。ここでは、ジャンル別に人気のテーマ(無料)の一部をご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。

アパレルブランドや初心者に最適なテーマ:Dawn

Dawn
「Dawn」は、柔軟性と洗練されたデザインが特徴のテーマ。多くのECサイトで採用されていますが、製品画像を主役にしたシックなテーマであることから、とくにアパレル・ファッション業界で多く利用されています。デバイスやブラウザに合わせて表示が最適化されるレスポンシブデザインを採用しており、どんな環境でも製品画像を大きく最適に表示可能。セットアップが簡単なので、初心者の方にも最適です。

清潔感のあるデザインで、商品の魅力を引き出すテーマ:Spotlight

Spotlight
「Spotlight」は、シンプルなレイアウトと簡単なカスタマイズで、オンラインストアをすばやく開始するのに適したテーマです。スタイリッシュなデザインで商品を際立たせ、ユーザーがショッピングしやすくなるように、シンプルなレイアウトで設計されています。

美容商品などに適したビジュアルや文章表現を重視したテーマ:Refresh

Refresh
「Refresh」は、ポップでわかりやすいデザインとカラーが特徴のテーマ。商品を際立たせ、長文での商品説明が可能なので、文字でも画像でもしっかりと商品の説明を行いたいストアに適しています。お客様の声、原材料の品質情報、証明書を表示する機能などが搭載されているため、健康商品や美容商品などの販売事業者に最適です。

BtoBストア、会員制販売を行う企業に適したテーマ:Trade

Trade
「Trade」は、人気テーマ「Dawn」のB2B版と位置づけることができます。直接カートに商品を追加できる機能や、最低購入数、価格設定の柔軟性、一括購入機能など、BtoB特有のニーズに応じた多様な機能が使用可能です。また、まとめ買いによる値引き設定など、会員制販売ストアに適した複雑なカスタマイズを、コーディングをすることなく簡単に実現できます。

職人の技術や製品の品質を伝えることができるテーマ:Craft

Craft
「Craft」は、シックでコンパクトにまとめられたデザインで、スクリーンショットの拡大、豊かなストーリーテリングにより、ブランドや商品の個性を視覚的に紹介できるテンプレート。職人の技術や、製品の品質を伝えることができるテーマとも言えます。商品の寸法、材料、お手入れ方法などの記載に適したテンプレートやスタイルオプションがあるので、ホーム&ガーデン用品のストアなどに最適です。

高級食品ストアなどに適した、ビジュアル表現を重視したテーマ:Taste

Taste
「Taste」は、印象的なフォントや、ハイコントラストな色合いを重視したテーマ。商品画像の拡大や、「よくある質問」に対応しており、お客様の意思決定をアシストする機能が豊富であるため、特産品やオリジナルの高級食品や飲料など、品質を吟味した上で購入されることの多い商品を扱うストアに最適です。

テイクアウト販売を行う飲食店に適したテーマ:Crave

Crave
「Crave」は、商品詳細画面から、買い物かごを経由することなく購入できる「動的チェックアウトボタン」を実装。タブレットやスマートフォンなどの小さい画面からでもストレスなく購入を完了できるように設計されたテーマなので、テイクアウト販売をする外食店や、外出先でのショッピングを促したい事業者に最適なテーマです。

Shopifyテーマの選び方:あなたのビジネスに最適なテーマを選ぶために

ここでは「Shopifyテーマ」を選択する際のポイントについて解説いたします。

ブランドイメージやターゲットとあっているか

「Shopifyテーマ」には、さまざまなイメージのテンプレートがあり、販売したい商品のイメージと合っているかを確認することが大事です。商品のジャンルや、どの程度の量の商品を販売するのかによって相性の良いテーマは変わってきます。

たとえば、アパレル系の企業で洋服を販売したい場合、一番重要になってくるのは商品ページの画像です。商品画像が綺麗に見えるものや、イメージを伝えやすいものを選定しなくてはなりません。

また、販売するターゲットに合わせて、使用するテーマを決めることも重要です。ターゲットはどんな人で、どんな生活をしている人なのか。その人はどんなレイアウトのサイトだと購入しやすいかなどを意識して、テーマを選ぶことがオススメです。

売上向上につながる機能があるか

売上アップにつながる、以下のような商品の販促機能があるかもテーマを選ぶにあたって重要なポイントです。

・プロモーションポップアップ
・複数の決済方法
・クイック購入(SNSログインやゲスト購入)
・フォローアップメールの送信

サイトから離脱しそうなタイミングで、ポップアップを表示したり、期間限定のキャンペーン情報などを知らせるメール配信をするなど、ユーザーが商品を買いたくなる訴求ができる機能や、サイト離脱を防ぐような機能が十分にあるかを、事前に確認しましょう。

SEOに対して有効か

たとえば、サイト上に商品の画像・動画・アニメーションなどを掲載して視覚的要素を多く取り入れると、ページの読み込み速度が遅くなりSEOに悪影響を与えます。自社に不要な要素が詰め込まれたテーマは、なるべく避けるようにしましょう。

その他にも、タイトルタグやメタディスクリプションを設定したり、構造化データを設置したりといったSEO対策もあります。SEO対策におすすめのShopifyアプリもあるため、あわせて活用してみましょう。

モバイルフレンドリーであるか

いまの時代、どれだけ魅力的なデザインのストアでも、モバイルでスムーズに機能しなければ、何の役にも立ちません。

テーマがモバイルデバイスでどのように表示されるかをプレビューし、「ナビゲーションメニューはモバイルでも使いやすいか」「画像スペースはどれくらい占めているか」などをチェックして、モバイルデバイスに最適化されているかを確認しましょう。

人気のテーマをカスタマイズしてさらに魅力を引き出す方法

「Shopifyテーマ」をカスタマイズすることで、ブランドにあわせてデザインや機能を最適化してみましょう。ここでは、ストアの魅力を引き出す「Shopifyテーマ」のカスタマイズ方法について、具体的に解説します。

ノーコードで、ブランドイメージに合わせた色やフォントに変更

「テーマエディタ」は、Shopifyのオンラインストアの外観やレイアウトをカスタマイズできるツールで、ドラッグアンドドロップなどにより、ノーコードでデザインやコンテンツをカスタマイズできます。

レイアウト、タイポグラフィー、色などの選択や調整作業も直感的で、ブランドイメージに合わせたカスタマイズが簡単に実現可能。ロゴの変更やナビゲーションメニューの設定、フッターリンクの追加も簡単に行えます。

テーマのテキストをカスタマイズして、ブランドイメージを強化

「Shopifyテーマ」なら、特定の商品カテゴリやキャンペーンに合わせて表示テキストを変更することも可能。また「カート」を「ショッピングバッグ」に、「売り切れ」を「お取り扱いできません」に変更することもできますし、「Powered by Shopify」メッセージを非表示にすることも可能です。テキストをカスタマイズして、お客様に一貫したブランドメッセージを提供してみましょう。

新規テンプレートを追加して、独自のデザインやレイアウトを適用

「Shopifyテーマ」では、下層ページを簡単に複数作ることが可能で、TOPページ以外でも自由度の高いカスタマイズをしたページを作成することができます。

たとえば同じテーマでも、商品ページのテンプレートを1つ追加することで見せ方が異なるページを構築することが可能。ECサイトに必要な「お問い合わせ」や「会社概要」ページを独自に作成することができ、他ストアと差別化を図ることもできます。

「告知バー」を追加して、緊急情報配信や各種キャンペーンをPR

テーマに「告知バー」を追加することで、配送の遅延発生やポリシーの更新など緊急性の高い情報や、セール情報や送料の無料キャンペーンなど、ショップの重要な情報を効果的に伝えることが可能です。

なお、一部のテーマには告知バー機能が実装済みですが、告知バーを表示するためにアプリのダウンロードが必要なテーマもあるので、ご注意ください。

「ニュースレターの登録フォーム」を追加してコミュニケーションを強化

「ニュースレターの登録フォーム」を追加することで、メールマーケティングキャンペーンに使用できるお客様のメールアドレスを収集可能です。

MailchimpやKlaviyoなどメールマーケティングツールと連携して、購読者に対して自動的にメールを送信することが可能に。顧客とのコミュニケーションを強化し、リピーターを増やしたい場合は、ぜひ利用してみてください。

なお、Shopifyのアプリストアには、テーマカスタマイズに役立つアプリが多数揃っています。コーディング知識がなくても高度なデザインや機能を追加できるので、ぜひチェックしてみてください。

失敗しないShopifyテーマ選びのポイント

事前の確認を怠って「Shopifyテーマ」を選ぶと、後々に大失敗につながるケースもあります。ここでは、「失敗しないShopifyテーマの選び方」についてご紹介します。

ユーザーエクスペリエンスを事前にチェックする

ユーザーエクスペリエンスは、テーマを選択する際に最も重要な要素です。なるべくシンプルで使いやすいナビゲーションを備えたテーマを選びましょう。

特にサイト表示速度は、購買に大きく影響するポイントです。過度なカスタマイズや重いテーマの使用はサイトのロード時間を延ばし、ユーザー体験を損なう可能性があります。記事の装飾機能など、テーマの特徴を良く理解しておきましょう。なお軽量なテーマであるかは、プレビュー機能やページ速度のテストツールなどで確認ができます。

また、購入プロセスに大きな影響を及ぼす、商品ページやコレクションページのデザインもチェックしましょう。デモページでデザインと機能性をチェックし、サイト運営に必要な機能がテーマに組み込まれているかを確認してください。

検索順位やCVRに好影響を与えるモバイルフレンドリーなテーマを選ぶ

Googleは、モバイルフレンドリーなサイトを優先的に検索結果に表示するため、スマホ用に最適化されていないテーマを選ぶと、SEOに悪影響を与えます。また、簡単なチェックアウトプロセスを装備していなかったり、モバイルでのページロードに時間がかかるテーマだと、カゴ落ちにつながりかねません。

こうした状況を招かないためにも、モバイルデバイスでのショッピング体験が快適なテーマを選ぶことが重要です。「Shopifyテーマ」を選ぶ際にその仕様や説明を読み、デモストアでスマートフォンの見え方や操作性をチェックしてください。

無料テーマのデメリットをきちんと把握する

無料テーマはコスト負担を軽減することができますが、多くのオンラインストアで使用されているため、他のストアとのデザインの類似性が生じることがあります。また、カスタマイズの範囲が限定されているため、独自のブランドイメージやデザイン要件を完全に満たすことが難しい場合も。

さらに、無料テーマには高度な機能などが提供されていないことがあり、ビジネスの拡大に伴い必要となる機能の追加や拡張が制限される可能性があります。これらのデメリットを考慮しながら、自社のビジネスニーズや目標に合ったテーマを選択することが重要です。

日本語対応可能なテーマであるかを確認する

「Shopifyテーマ」選びで見落としがちなのが、言語のサポート状況です。有料テーマにおいては日本語のファイルが存在せず、デフォルトでは日本語を設定できないテーマの方が多いのが現状で、英語表記を日本語に一つひとつ手作業で置き換えなければなりません。無料テンプレートは日本語対応可能なので、翻訳や置き換えの手間を省きたいのであれば、無料テーマを使用するのも一つの手です。

なお日本語に対応していないテーマの場合は、コード編集か翻訳アプリの利用で日本語化します。ただし、翻訳アプリを使用した場合は不自然な日本語になることがあり、そのまま使用すると怪しいサイトに見えてしまう可能性があるのでご注意ください。

【まとめ】Shopifyで人気のデザインテーマと選び方

本記事では、「Shopifyテーマ」の概要と、おすすめの無料テーマ、最適なテーマの選び方、テーマをカスタマイズする方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

「Shopifyテーマ」を使えば、魅力的な多様な機能を自動的に実装、さらにノーコードで直感的な操作でカスタマイズすることもできます。また、商品画像のズーム機能・ショートカット機能・読み上げ機能などを備えたサイトを構築できるため、アクセシビリティの高いストアサイトを構築可能になります。

さらに、いずれの「Shopifyテーマ」も、Shopifyのサポートチームや開発者によるサポートを利用可能。Shopifyのベーシックプランを利用している人であれば、無料テーマの場合でも、無料で最大60分までサポートを受けることができます。

このように「Shopifyテーマ」を利用すれば、非開発者でも比較的容易にオンラインストアを作成することが可能です。ただし、高度なカスタマイズや開発を行う場合には、専門的な知識が必要となります。ルビー・グループはShopifyパートナーであり、 開発実績も豊富にございます。

また、 開発して終わりではなく、その後の運用もメインで行っているので、 運用を意識したサイト構築を得意としております。 ECサイトの構築や運用でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

ルビー・グループ コーポレートサイトチーム

各分野の現場で活躍しているプロが集まって結成されたチームです。
開発、マーケティング、ささげ、物流など、ECサイトに関するお役立ち情報を随時更新していきます!

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