2024.5.21

2024.5.29

#ささげ

ECサイトで売れるための商品画像の撮影・加工方法とは?

ECサイトで売れるための商品画像の撮影・加工方法とは?

商品名などでインターネット検索をすると、検索結果に商品画像の一覧が表示されているのを目にすることはよくあると思います。ここで表示されている画像は、主に各種ECサイトに掲載されている商品ページの写真であり、ユーザーはこの画像から商品に興味を持ち、販売しているECサイトへの訪問を決めます。

 

また画像で商品の特徴や魅力、利用シーンなどを十分に理解できると、ユーザーの購入意欲が高まります。それだけに、ECサイトでは商品画像をしっかり作り込むことが重要です

 

本記事では、ECサイトで売り上げを伸ばすための商品画像の重要性や特徴、撮影や加工のポイントなどについてご紹介します。ECサイトの売上拡大をお考えの方は、ぜひご一読ください。

ECサイトにおける商品画像の重要性

実店舗とは異なり、ECサイトでは商品を直接手に取ることができないだけに、ユーザーは、写真から得られるイメージや情報によって購入を決めます。そこで重要な役割を果たすのが、商品画像の品質です。画像はテキストに比べて7倍もの情報量があるといわれ、多くの情報を伝えることが可能です。


商品のデザインや色味、風合いなどは、テキストで長々と説明するよりも、画像の方が正しく瞬時に情報をユーザーに伝えられます。とくにアパレル商品の場合は、デザインや形状、サイズだけでなく、使用している生地の素材感なども正確に伝えることも重要です。素材の風合いや手触りを画像で表現することで、ユーザーに商品の特徴をアピールすることができます。


ECサイトの商品画像は、商品の第一印象に関わる重要な部分であり、商品の特徴を伝え、売上にも大きな影響を与える重要な役割を担います。なかには、商品画像を変えただけで売上が数割程度上がったという実例もあるほど。まさにECサイトにとって、商品画像は生命線ともいえる存在なのです。


商品の魅力が一目で伝わり、思わずクリックして詳細を見たくなる商品画像は、ユーザーの購買意欲を刺激し、売上を拡大するために大変有効な要素であることをご理解ください。

売れる商品画像の特徴

売れる商品画像とは、クリックや購入を効果的に促進し、売上に繋げられる商品画像のことを指します。「売れる商品画像の特徴」は以下の通り。

①商品の全体像がわかる

商品の全体像がわからない画像だと、お客様が商品を判断する要素が少なく、購入されづらくなってしまいます。商品は、必ず全体像が見えるように撮影しましょう。 また商品画像が1枚だけだと情報を細部まで伝えきれないため、必要に応じて商品の裏面や背面など、見えない部分の画像も掲載すると、商品購入後のイメージがわきやすくなります。

②質感・色味・サイズが伝わる

実際に商品を手にとることができないECサイトの場合、商品の質感や色味などを正確に伝えることは重要です。また商品のサイズ感も、とくにアパレル商品の場合は購入を決める重要な要素になります。モデルの体型別着用写真を掲載したり、比較対象となるモノを隣に置くなどして、よりサイズ感を詳しく伝えましょう。

③利用シーンがイメージできる

たとえば商品の屋外での着用画像や、部屋に飾ったときの画像があると、より利用したさいのイメージが膨らみ、購入率の向上につながります。商品がどういったシーンで、どのように使用されるかを想像し、商品画像で具体的に表現できると良いでしょう。

商品画像を撮影する際のポイント

では「売れる商品画像」を撮影するためには、どんなことに気をつければよいか。以下で簡単に解説をいたします。

①目的に合わせたカットを決める

商品画像の使用目的や伝えたい内容に合わせ、カット(撮影のパターン)を上手に使い分けましょう。 商品画像のカットは、大きくわけて2種類あります。

プロダクトカット・イメージカット

 

(1)プロダクトカット


商品の特徴を正確に伝えることを目的にした撮影パターン。色やフォルム、質感などが正しく伝わるように撮影しましょう。商品全体の写真だけでなく、素材感が伝わるようなアップの写真、サイズが分かる写真などを撮影して、商品について理解してもらいやすくします。アパレル商品の場合は。1つの商品をいろいろな角度から撮影するのが定番です。正面はもちろん、横や背面など、実店舗で手にして一通り見るような感覚でサイト上でも見てもらえるようにすると良いでしょう。



(2)イメージカット


商品の世界観やイメージを伝えることを目的にした撮影パターン。小物なども使って伝えたいイメージを表現します。イメージカットは、主に以下の3カットに分けられます。


シチュエーションカット

商品を利用している、生活のワンシーンを表現した写真。使用シーンや商品のあるライフスタイルをイメージさせることができます。

着用カット

モデルが衣類を着用したパターン。着用イメージがつくと同時に、身につけたときの幸せな気持ちを想起させることができます。

置き画

商品や小物を並べて置き、俯瞰で真上から撮影するパターン。季節に応じた物なども一緒に並べることで、利用シーンをよりイメージさせやすくなります。

②構図・アングルを使い分ける

撮影する角度によって商品の印象が異なるため、以下のように複数の構図やアングルを使い分けましょう。

【構図】

日の丸構図
日の丸構図

その名の通り被写体を中央に配置した構図。特にサムネイル画像など、商品の顔となるページに掲載する写真におすすめです。単一色の背景と日の丸構図を組み合わせることで、質の高い写真に仕上がります。

三分割構図
三分割構図

写真の縦横を三分割して、重なる点に被写体を置く構図。被写体が中央から外れ、おしゃれな商品画像に仕上がります。

曲線構図
曲線構図

S字やC字のように曲線を意識させる構図で、動きや躍動感をアピールするには最適。商品の実際の利用シーンを連想させるような写真で活用してみましょう。

対角線構図
対角線構図

商品を対角線に沿った位置にポジショニングして撮影、奥行きのある印象の画像にするのに効果的な構図。遠近法などを駆使することで立体感のある写真になります。

【アングル】

アングル

・ハイアングル(商品より高い位置から撮影):商品の全体像を見せやすい画像になります。

・水平アングル(商品と水平の位置から撮影):サイズ感が伝わりやすくなります。

・ローアングル(商品より低い位置から撮影):商品の迫力が伝わる画像になります。

③自然光を取り入れる

自然光の入る場所で撮影をすると、人工の照明よりもナチュラルな雰囲気が出やすく、商品の質感や色味が正しく伝わりやすくなります。自然光が入る窓付近で撮影し、光の角度や強さを調整しましょう。

 

白いレースで自然光を調整したり、レフ板で光をコントロールすると、簡単に光の加減を調整できます。撮影の時間帯は午前が定番です。午後に入り夕方に近づくと、太陽光が黄味がかってきて写真の色味が偏ってしまったり、太陽の位置が低いので影が長く伸びた写真になってしまいます。

 

なるべく優しい光が射す午前中に撮影しましょう。まずは、お天気が良い日の午前中に、自然光が一番明るい場所で、8時・10時・12時に撮影してみましょう。商品の魅力が最大限に伝わる時間帯を事前に把握できると、撮影スケジュールが立てやすくなるのでおすすめです。

商品画像を加工する際のポイント

ECサイトで使用する商品の画像加工は、基本的なやり方さえ覚えれば、特に高度な技術は必要ありません。商品画像の基本的な加工方法は、「リサイズ」、「トリミング」、「明るさ・色味・コントラスト調整」の3つです。

リサイズ

リサイズは、画像自体を拡大・縮小し、最適なサイズに編集することです。 ECサイト内の画像表示が遅くなると、ユーザーは3秒以上は待たずに離脱してしまうといわれています。

 

商品画像は容量の大きいものをアップロードするのではなく、適切なサイズにすることが重要です。写真のリサイズは画像編集ソフトを使って行うこともできますが、クラウド上の無料編集ツールやスマホアプリでも簡単に行うことができます。こうした第三者の写真加工ツールを利用したくない場合は、Windowsシステムに内蔵している「ペイント」というツールを使ってみましょう。

 

画像のサイズ、方向、ピクセル、出力フォーマットなどを自由に変更が可能です。ただし、サイズ変更やトリミングは元の画像品質を損なわないよう注意が必要です。高解像度の画像を使用し、サイズ変更時にも品質が維持されるように工夫しましょう。

トリミング

トリミングとは、写真の余分な部分を切り取り、必要な部分だけ残す加工方法のことです。商品の写真を撮影した後に構図を変えたり、商品の一部を強調することによって、商品の魅力をさらに引き出す有効な方法です。

 

画像をトリミングするときには、「商品をセンターに配置する」「適切な余白を作る」「立ちものは地面が水平に見えるよう角度調整する」がポイントになります。Photoshop(フォトショップ)などの写真加工ソフトでトリミングすることが可能ですし、illustrator(イラストレーター)で写真素材にマスクをかけて、必要な部分だけ表示させる方法もあります。

 

なお、トリミングとよく混同される加工方法に「切り抜き」があります。切り抜きは被写体を輪郭に沿って切り抜くことを指し、被写体だけを際立たせるために行います。切り抜きは、Photoshopなどの画像編集ソフトを使って行えますが、トリミングに比べるとやや難度の高い技術が必要になるため、専門業者に作業を委託することも検討してみましょう。

明るさ・色味・コントラスト調整

撮影時にうまく光量を調整したつもりでも、いざスマートフォンやパソコンで見てみると暗くなっていることがよくあります。ネットショップの商品画像は、商品自体の特徴がハッキリわからなければ、ユーザーに購入意欲をもってもらえません。写真が暗い場合は、撮影した写真の明るさ調整を行い、商品の特徴がはっきりと伝わるようにしましょう。

 

また撮影時にホワイトバランスが取れていなくて、実際の商品と異なる色味に写ってしまった場合、正しい色に近づけるために「色味補正」が必要です。色味を調節するポイントとして、暖かみのあるものは赤や黄色などの「暖色」を強め、涼しい印象を与えたいものは「寒色」に寄せると、その商品にあったイメージに色味を調節することが可能です。「届いた商品がサイトで見た色と違う」といったECサイトで起こりがちなクレームを防ぐためにも、色味には十分に注意を払いましょう。

 

さらに、撮影した写真がぼんやりしてインパクトに欠けると感じたら、コントラストを調整してみましょう。明るさや色味、コントラストは、画像編集ソフトで調整をすることができます。明度、鮮度、コントラストなどを調整すれば、商品のディテールが際立ちます。

 

また、色味を正確に再現するためにホワイトバランスやカラーバランスを調整することも効果的。ただし、過度な調整によって、実物とイメージの乖離が起こる可能性があるため、自然な印象を保つよう心がけましょう。

【まとめ】ECサイトで売れるための商品画像の撮影・加工方法とは?

商品を直接確認できないECサイトにおいて、商品の画像は売上を左右する重要な要素です。
ユーザーの購買意欲を高めるために、「売れる商品画像」を使って商品の魅力を伝えましょう。


「売れる商品画像」にするには、ユーザーにとってシンプルでわかりやすいだけでなく、商品の質感やサイズ感が把握でき、使用イメージが伝わりやすいことが大切です。そのためには写真の使用目的に応じたカット決めや、構図・アングルの使い分け、リサイズやトリミング等の加工で工夫しましょう。

 

とはいえECサイトにおける画像の撮影や加工は、手間や労力だけでなく、売上に直結する様々なノウハウも必要です。

 

自社のリソースで対応が難しい場合は、アウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。

ルビー・グループでは、ささげに関するご相談も受けておりますので、お困りの際はぜひお問い合わせ下さい。

この記事を書いた人

ルビー・グループ コーポレートサイトチーム

各分野の現場で活躍しているプロが集まって結成されたチームです。
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