【2026年最新版】日本のECカートシェア率ランキング|規模・業種別の最適な基準とは

2026.08.14

2026.08.14

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【2026年最新版】日本のECカートシェア率ランキング|規模・業種別の最適な基準とは
「新規にECサイトを立ち上げる、あるいはリニューアルするにあたり、市場で主流のカートシステムを把握したい」「稟議書や社内提案書に記載するための、信頼性の高いシェア率のデータやトレンドを探している」というEC事業関係者は多いと思います。

そこで本記事では、日本国内におけるECカートのシェア率と市場トレンドや、日本のECカートシェア率 上位TOP10、グローバルと日本とのシェア率の違い、事業規模や業種別の最適な基準などについて解説いたします。

「国内におけるASP、SaaS、パッケージ、オープンソースそれぞれの最新シェア順位を知りたい」「Shopify、MakeShop、futureshop、BASEなどの具体的なポジショニングの違いとは?」という方だけでなく、「シェアが高いカート=自社に最適とは限らないため、そのカートが選ばれている理由を知りたい」という方も、ぜひご一読ください。

日本国内におけるECカートのシェア率と市場トレンド

日本国内におけるECカートのシェア率と市場トレンド
かつては「初期費用を抑えてスモールスタートするならASP」「大規模で独自性を出すならパッケージやフルスクラッチ」といった二極化が一般的でしたが、現在ではテクノロジーの進化に伴い、「SaaS」の急速な台頭や「オープンソース」の運用の見直しなど、各構築手法のポジショニングが再定義されています。

ここでは、ECカートの現在の市場トレンドと各システムの立ち位置や、新規立ち上げやシステムの刷新(リプレイス)の際に失敗しないための、「最適な軸」に関する解説をいたします。

各構築手法(ASP・SaaS・パッケージ・オープンソース)の現在のポジショニング

ECサイトを構築するシステムは、大きく「ASP」「SaaS」「パッケージ」「オープンソース」の4つに分類されます。それぞれの現在の市場における役割とポジショニングは以下の通りです。

① ASP(Application Service Provider)

〜導入店舗数No.1を誇る「手軽さとスピード」の王道〜
初期費用や月額費用を極限まで抑え、専門知識がなくても最短即日でECサイトを開設できる仕組みです。国内では「BASE」や「STORES」などが圧倒的なシェア(店舗数ベース)を誇っています。

現在のトレンドとしては、個人事業主やスタートアップだけでなく、テストマーケティングを目的とした大手企業の受け皿としても機能しています。ただし、デザインの共通化や機能カスタマイズの制限があるため、売上規模が拡大した段階で他手法へのステップアップ(リプレイス)を迫られるケースが多いのも特徴です。

② SaaS(Software as a Service)

〜現在の市場トレンドの中心。拡張性と最新性を両立する主役〜
クラウド上で提供される点ではASPと似ていますが、最大の違いは「圧倒的な拡張性(API連携)」と「自動アップデート」にあります。世界的なシェアを持つ「Shopify」や、国内の中堅・大手向けSaaS(W2 Commerceやfutureshopなど)がこの領域を牽引しています。

インフラの保守やセキュリティ対策はベンダー側がすべて行うため、事業者は自社のコア業務(マーケティングや商品開発)へ集中可能に。さらにアプリやプラグインの追加により、パッケージ並みのカスタマイズが可能になったことで、現在リプレイス案件のファーストチョイスとなっています。

③ パッケージ

〜年商数十億〜数百億円規模を支える「個別カスタマイズ」の砦〜
自社専用のサーバー(または専用クラウド)に、ベンダーが開発したECの標準システムをベースとして組み込み、個別の要件に合わせてカスタマイズ(受託開発)する手法です。

現在のポジショニングとしては、基幹システム(ERP)や独自の物流・基幹オムニチャネル(実店舗との連動)など、複雑なバックエンド連携が必要な「メガEC事業者」の標準インフラとなっています。

初期投資が数百万円〜数千万円規模になるため、市場全体のシェア数自体は限定的ですが、流通総額ベースでは依然として大きな存在感を持っています。ただし、数年ごとに発生するシステムの「陳腐化(バージョンアップ費用問題)」への対策として、徐々に中堅・大手向けSaaSへ移行するトレンドも見られます。

④ オープンソース

〜根強い人気の一方で、セキュリティと保守コストから「選択の厳格化」へ〜
インターネット上に公開されている無料のプログラム(国内では「EC-CUBE」が有名)を自社サーバーにダウンロードして構築する手法です。ライセンス費用が無料で、コードを自由に改変できるため高いカスタマイズ性を持ちます。

かつては「低コストで独自サイトが作れる」として高いシェアを誇りましたが、個人情報漏洩のリスクや脆弱性への対応、法改正(インボイス制度やセキュリティ基準の改定)に伴う改修コストがすべて「自己責任(自社負担)」となるため、十分な社内エンジニアを抱える企業や、特定のニッチなカスタマイズが必要な企業を除き、安易に選ぶ手法ではなくなりつつあります。

失敗しない軸を選びたい事業者へのアドバイス

新規立ち上げやリプレイスを検討している事業者が、将来的な「システムの寿命(限界)」によって失敗しないためには、価格の安さや人気の度合いだけで選ぶのではなく、以下の「3つの軸」で自社を見極める必要があります。

軸1:将来的な「売上規模」と「やりたいこと」の予測

<年商数千万円未満>
⇒スピードとコスト重視で「ASP」。まずは売れる仕組みを作ることが最優先です。

<年商1億〜数十億円>
⇒成長を見据えて「SaaS(Shopifyや国内中堅向けSaaS)」。売上の拡大に合わせて機能やアプリを拡張できるため、システムが原因での成長ストップを防げます。

<年商数十億円以上・特殊な業務フローあり>
⇒独自性の追求として「パッケージ」。ただし、標準的な機能でカバーできる領域が増えているため、「本当にパッケージでなければ実装できないのか」を精査する必要があります。

軸2:社内リソース(IT人材・セキュリティ体制)

ECカートの運用には、想像以上に保守の手間がかかります。社内にエンジニアやセキュリティの専門家がいない場合は、「ASP」または「SaaS」の一択です。サーバーの管理やセキュリティ対策がベンダー側に一任されているため、運用リスクを最小限に抑えられます。

逆に、自社に専任の体制があり、ソースコードレベルで完全にコントロールしたい場合のみ、「オープンソース」や「パッケージ」が選択肢に入ります。

軸3:外部システムとの連携(拡張性)

リプレイスの理由で最も多いのが「既存の基幹システムや店舗の会員データと連携できなくなった」という問題です。現在のトレンドであるSaaS型カートは、API(システム同士を繋ぐ窓口)が豊富に用意されているため、外部のMAツール、CRM、物流システムとの連携が非常にスムーズです。

「将来的に実店舗とECのポイントを共通化したい」「配送を自動化したい」といったビジョンがある場合は、外部連携に強いカートを選ぶことが失敗しないための絶対条件となります。

日本のECカートシェア率 上位TOP10をご紹介

日本国内の中堅・大手企業(エンタープライズ領域)向けEC市場において、どのようなECカートが選ばれているのか。Webサイトの構築データからテクノロジーの普及率を解析する「BuiltWith」の統計を基に上位10サービスを選出しました。

日本のECカートシェア率 上位TOP10

①Shopify
②MakeShop
③eStore
④ecbeing
⑤Shopify Plus
⑥EC-CUBE
⑦FutureShop
⑧Cafe24
⑨Magento
⑩Webflow Ecommerce

上位TOP5のカート詳細情報

1位:Shopify(ショピファイ)

shopify
世界規格のSaaS型ECプラットフォームであり、日本国内のエンタープライズ市場でもトップシェアを獲得しています。高いサーバー安定性と強固なセキュリティに加え、数千種類に及ぶアプリによる柔軟な機能拡張が特徴です。

クロスボーダーEC(越境EC)や多言語・多通貨対応に標準で強く、グローバル展開やオムニチャネル推進を見据える企業のリプレイス先として第一選択となっています。

2位:MakeShop(メイクショップ)

makeshop
GMOアイテムが提供する国内大手のASP・SaaS型カートです。業界トップクラスの豊富な標準機能を備えており、多様なBtoB・BtoCの取引形態に対応可能です。近年は「MakeShopエンタープライズ」など中堅・大手向けのカスタマイズプランやサポート体制も強化しており、安定したインフラと手厚い国内サポートを求める事業者に選ばれています。

3位:eStore(イーストアー)

eStore
株式会社Eストアー(eStore)は、1999年の創業以来、日本のEC黎明期から業界を牽引する老舗のEC総合支援企業です。同社が提供する「ショップサーブ」は、中堅・大手企業を中心に累計11万社以上の導入実績を持つ多機能カートシステムです。最大の特徴は、単なるシステム提供に留まらず、専任スタッフが戦略策定から制作・集客まで一気通貫で支える「伴走型」のサポート体制にあり、高い安全性と確かなノウハウで根強いシェアを誇っています。

4位:ecbeing(イーシービーイング)

ecbeing
国内の中堅・大手企業向けECサイト構築市場において、16年連続でシェアNo.1を誇る業界トップクラスのECパッケージです。単なるシステム提供にとどまらず、開発からマーケティング、24時間体制の保守までワンストップで支援する強固な体制が特徴です。近年は、最新トレンドであるSaaS型やクラウド型のプランも強化しており、高いカスタマイズ性と安定したインフラを求めるメガEC事業者から圧倒的な支持を得ています。

5位:Shopify Plus

Shopify Plus
マルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」が提供する、大企業・大規模EC向けの最上位エンタープライズプランです。月額2,300ドル〜と高額ですが、アクセス集中時でもダウンしない強固なサーバー性能を誇ります。通常プランでは制限されている決済画面の自由なカスタマイズに加え、最大10サイトの追加構築、スタッフアカウント無制限、BtoB(卸売)機能、業務自動化ツール、決済手数料の優遇など、メガECに必要なすべての拡張性を備えています。

グローバルと日本とのシェア率の違いは?

ECサイトを構築する際、海外のトレンドをそのまま日本国内に当てはめようとすると、思わぬミスマッチが生じることがあります。世界中の大規模Webサイトの技術データを解析する「BuiltWith」のエンタープライズ(大企業・大規模EC)統計を見ると、グローバル市場と日本国内市場におけるECカートのシェア率には、明らかな構造の違いが存在します。

グローバル市場のトレンド〜圧倒的なメガプラットフォームによる独占〜

世界全体のエンタープライズEC市場においては、少数のメガプラットフォームが圧倒的なシェアを握る「集約型」の構図となっています。

Shopify(Shopify Plus含む)の一強

世界のトップWebサイトにおけるシェアで常に首位を争うのがShopifyです。圧倒的な資本力によるサーバーの安定性、世界中の開発者が参加するアプリエコシステム、そして多言語・多通貨・海外配送への対応力が評価され、世界中の大企業が自社の基幹ECをShopifyへ移行しています。

WooCommerceとMagento(Adobe Commerce)の存在感

オープンソース(またはそれをベースとしたクラウド)領域では、WordPress一体型のWooCommerceと、超大規模向けのMagentoがグローバルで根強いシェアを維持しています。自由なカスタマイズを好む欧米市場において、これらは確固たる地位を築いています。

Salesforceなどのエンタープライズ専用クラウド

数十億ドル規模のグローバル企業では、Salesforce Commerce CloudやSAP Commerce Cloudといった、超巨大SaaSが標準インフラとして定着しています。

日本市場のトレンド〜独自の商習慣に根ざした「国産カート」の健闘〜

一方で日本国内のエンタープライズ市場に目を向けると、グローバルとは異なる「分散型・ドメスティック(独自の進化)」という特徴が見えてきます。

Shopifyの猛追

日本国内でも近年Shopifyのシェアは急拡大しており、トップクラスの導入数を誇ります。しかし、世界市場ほど「独占状態」には至っていません。

国産SaaS・パッケージがシェアを二分

日本市場の最大の特徴は、「MakeShop」「futureshop」「ecbeing」「ショップサーブ」といった国産カートが極めて高いシェアを維持している点です。これは、日本の複雑なポイント制度、細やかなステップメール、熨斗(のし)やラッピング、代引き決済、そして店舗スタッフとの会員連携(オムニチャネル)など、「日本の商習慣への最適化」において国産カートが圧倒的に優位であるためです。

シェア率の違いから事業者が学ぶべきこと

グローバル展開や越境ECを最優先する企業、あるいはシステム運用を極限までシンプルにしたい企業にとっては、世界シェア1位のShopifyなどが最有力候補となります。しかし、「国内の既存顧客への手厚いおもてなし」や「国内独自の物流・基幹システムとの緊密な連携」を重視する場合、世界シェアは低くとも国内で実績豊富な国産パッケージやSaaSを選ぶ方が、結果として運用の失敗を防げます。

海外の流行や世界シェアの数字だけに惑わされず、自社のターゲット市場(国内メインか、グローバルか)と、必要とされるフロント・バックエンドの機能を見極めることこそが、最適なカート選定の鍵となります。

規模・業種別の最適な基準とは?

ECサイトの構築やリプレイスにおいて最も避けるべきは、「身の丈に合わない過剰なシステムへの投資」や、逆に「ビジネスの成長にシステムが追いつかなくなる機能不足」です。失敗しないためには、自社の年商や想定する「取引規模」を軸に、最適なカートを選定する明確な基準を持つことが重要です。ここでは、市場における4つの規模別に最適なECカートをご紹介します。

超大規模(年商数十億〜数百億円以上・グローバル展開)

独自の複雑なビジネス要件や、世界規模での統一的なブランド展開が必要な超大規模ECには、最高峰のエンタープライズ向けシステムが求められます。

Salesforce Commerce Cloud

Salesforce Commerce Cloud

Magento(Adobe Commerce)

Magento(Adobe Commerce)
圧倒的なカスタマイズ性を誇るシステムです。多言語・多通貨対応の越境ECや、複雑なBtoB(卸売)取引の要件を完全に網羅できるため、グローバル展開を加速させる大企業の標準インフラとなっています。

大規模(年商10億〜数十億円・独自性重視)

一定の売上規模があり、競合との差別化や独自の機能拡張、業務効率化が必要となるフェーズです。

Shopify(Shopify Plus)

大規模ECのリプレイス先として現在最も人気が高く、強固なインフラとアプリによる高い拡張性を月額固定費ベースで利用できます。

ecbeing

国内大手企業向けパッケージでシェアNo.1。日本の複雑な商習慣への対応や手厚いマーケティング支援を求める企業に最適です。

EC-CUBE

EC-CUBE
国内発のオープンソースであり、社内に開発リソースがあり、ソースコードレベルでシステムを完全内製化・自由カスタマイズしたい場合に選ばれています。

中規模(年商1億〜10億円・成長加速)

本格的なビジネスの成長期にあり、効率的な集客やリピート率向上、運用の安定性を重視する規模です。

ecforce

ecforce
D2Cや定期購入(サブスクリプション)モデルに特化したSaaSで、高いLTV(顧客生涯価値)や購入率(CVR)の最大化を目指す企業に圧倒的な支持を得ています。

MakeShop / futureshop

豊富な標準機能と安定した国内サポートを備えた国産SaaSの代表格です。アパレルやコスメなど、デザイン性や店舗連携、ファン化を重視する中規模ECの王道となっています。

小規模(年商〜数千万円・新規立ち上げ)

初期投資を抑え、まずは迅速にECビジネスを立ち上げて売れる仕組みを作りたいスタートアップや個人事業主向けのフェーズです。

BASE

BASE
初期費用・月額無料からスタートでき、直感的な操作で最短即日でのEC開設が可能です。まずはスモールスタートしたい初心者に最適です。

カラーミーショップ

カラーミーショップ
低価格でありながら機能バランスが良く、独自のドメインやデザインにこだわりつつ、固定費を抑えてじっくりサイトを育てたい事業者に選ばれています。

まとめ

2026年現在の国内ECカート市場は、圧倒的な拡張性を誇るグローバルSaaSから、国内の商習慣に最適化された国産パッケージまで多種多様な選択肢が存在します。しかし、ECサイト構築やリプレイスにおいて最も重要なのは、単なるシェア率の数字や人気の高さだけに惑わされないことです。

本当に失敗しないカート選定のためには、自社の現在の「売上規模」と将来の成長予測、定期購入やアパレルといった「取扱商品」の特性、そして社内のエンジニアや運用リソースといった「バックオフィス体制」の3つに真に合致したシステムを選ぶべきです。

身の丈に合い、かつ未来のビジネス拡張を阻まない最適なインフラを見極めることこそが、ECビジネスを長期的成功へと導く最大の鍵となります。

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この記事を書いた人

ルビー・グループ コーポレートサイトチーム

各分野の現場で活躍しているプロが集まって結成されたチームです。
開発、マーケティング、ささげ、物流など、ECサイトに関するお役立ち情報を随時更新していきます!

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