ECのカゴ落ちを防ぐ「Paidy(ペイディ)」導入のメリットとは?売上を伸ばす理由を解説

2026.03.06

2026.03.06

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ECのカゴ落ちを防ぐ「Paidy(ペイディ)」導入のメリットとは?売上を伸ばす理由を解説
「若年層・クレカ非保持層の顧客を取り込みたい」「決済選択肢に『後払い』を検討していて、なかでも認知度の高いPaidyが候補に挙がっている」とおっしゃるEC事業関係者は年々増えています。

そこで本記事では、後払い市場が急成長しているという実態や、後払いサービスの代表格であるPaidyの概要、Paidy導入のメリットと、導入に関わるコストやその方法などについて解説いたします。

「Paidy導入によるコンバージョン率への影響を具体的に知りたい」「決済手数料や月額費用などのコストは?」という方はもちろん、「代金回収リスク(未払い)を誰が負うのか?」「既存のECカート(Shopify、 Makeshop等)との連携方法について知りたい」という方も、是非ご一読ください。

Paidy(ペイディ)とは?EC事業者が注目すべき「後払い」の市場価値

Paidy(ペイディ)とは?EC事業者が注目すべき「後払い」の市場価値
「Paidy(ペイディ)」は、2026年現在において国内市場規模が2兆円を超えると予測されるほど成長している「BNPL」(Buy Now Pay Later:今買って、あとで支払う)サービスの代表格です。なぜ多くのECサイトで導入されているのか、その特徴と背景を整理して解説します。

Paidy(ペイディ)の主な特徴

最大のポイントは、「クレジットカード不要」で「翌月一括払い」ができるというシンプルさにあります。

・スマホひとつで決済完了
必要なのはメールアドレスと携帯電話番号だけ。事前登録やクレジットカード情報の入力が不要で、SMS認証のみで決済が完了します。

・分割手数料が無料(3・6・12回あと払い)
「ペイディプラス(本人確認済)」を利用すれば、分割手数料なしで支払いを複数回に分けられます。これは高額商品を購入する際の強力な動機になります。

・多様な支払い方法
翌月にまとめて、コンビニ払い、銀行振込、または口座振替で支払うことができます。

ECサイトへの導入が急拡大している背景

多くのEC事業者がPaidyを導入するのには、単なる利便性以上の戦略的な理由があります。

1. 「カゴ落ち」の防止と新規顧客の獲得
クレジットカードを持っていない、あるいは「ネットでカード番号を入力したくない」という層(特に若年層やシニア層)の離脱を防げます。AmazonやApple、Qoo10といった大手プラットフォームが導入したことで、「Paidyがあるなら買う」というユーザーが一般化しました。

2. 「3回・6回あと払い」による客単価の向上
通常、分割払いはクレジットカードの金利手数料がかかりますが、Paidyは分割手数料を加盟店(ショップ側)が負担する仕組みです。ユーザーは「金利ゼロなら、もうワンランク上の商品を買おう」と考えやすくなり、結果として平均客単価が20%以上向上する事例も多く見られます。

3. 未回収リスクのゼロ化(100%売上保証)
後払いで最も怖いのは「代金が支払われないこと」ですが、Paidyは売上金を100%保証しています。ユーザーが支払いを滞納しても、Paidyが代金を立て替えて店舗に振り込むため、事業者はリスクなく導入できます。

4. 導入コストの低さ
初期費用や月額固定費が「0円」のプランが多く、発生するのは決済が発生した際の手数料のみです。中小規模のECサイトでもリスクを抑えてスタートできる点が、導入店舗数(現在70万店舗以上)の爆発的増加に寄与しています。

導入のメリット:売上アップと「カゴ落ち」対策への効果

Paidyの導入は、ECサイト運営者にとって「決済手段を増やす」以上の戦略的メリットがあります。単に便利なだけでなく、「売上の最大化」と「リスクの最小化」を両立できる点が強みです。主なメリットを3つの視点で整理してみました。

①売上・成約率(コンバージョン)の向上

ECサイトの最大の課題である「カゴ落ち(商品をカートに入れたまま離脱すること)」を強力に防ぎます。特に「Apple」のような高額商品を扱うサイトや、衝動買いが発生しやすい「アパレル・コスメ」分野では、Paidy導入後にCVR(成約率)が数十パーセント改善するケースも珍しくありません。

・「今すぐ買いたい」を逃さない
クレジットカードの入力や事前登録が不要で、メールアドレスと電話番号だけで決済が完了するため、購入時の心理的ハードルが劇的に下がります。

・高単価商品の成約率アップ
「3回・6回・12回あと払い(分割手数料無料)」が強力な武器になります。例えば、10万円の家電も「月々約1.6万円の6回払い(金利ゼロ)」と表示されることで、ユーザーの購入決定を後押しし、客単価の向上に直結します。

・若年層・カード非保有層へのリーチ
クレジットカードを持っていない学生や、ネット上でのカード利用を控えている層を確実に取り込めます。

②運営リスクの排除(100%売上保証)

後払い決済で最も懸念される「未回収リスク」を事業者が負う必要がありません。

・入金保証
ユーザーの支払い状況に関わらず、Paidyが代金を100%保証します。万が一、購入者が支払いを遅延・滞納しても、ショップ側には必ず売上金が振り込まれます。

・請求・督促業務の自動化
請求書の発行、入金確認、未払い者への督促などはすべてPaidy側が行います。ショップ側は発送業務に集中できるため、バックオフィスの工数を大幅に削減できます。

③導入・運用コストの最適化

・固定費のリスクが低い
多くの決済代行サービスと異なり、初期費用や月額費用が「0円」から始められるプランが一般的です。決済手数料(売上の数%)のみの従量課金制のため、売上が少ない月でも赤字リスクを抑えられます。

・最新のセキュリティ対策
独自のスコアリング(与信審査)とSMS認証により、不正利用や「なりすまし」のリスクを低減できます。

・ユーザー1,000万人への露出
Paidyアプリ内の「お買い物」タブで、導入店舗が紹介されます。これにより、集客コストが抑えられます。

運用上の懸念を解消!未回収リスクと導入コストの仕組み

Paidy躍進の鍵となっている、「未回収リスクを保証」しつつ「月額固定費も0円」というモデルは、一見すると運営側(Paidy)にとってリスクが高すぎるように見えますが、なぜこれが実現可能なのでしょうか。

そこには高度なテクノロジーと、緻密なビジネスモデルが隠されています。
具体的にその舞台裏を見てみましょう。

なぜ「未回収リスク」をゼロにできるのか?

「未回収リスクのゼロ化」は、EC事業者がPaidyを導入する上で最も実務的な安心材料となるメリットです。

通常、自社で「コンビニ後払い」などを運用する場合、商品を送った後に支払われないリスクを店舗側が負わなければなりませんが、Paidyはこの仕組みを根本から変えています。具体的にどのような仕組みでリスクがゼロになるのか、3つのポイントで解説します。

100%の売上保証(チャージバック対応)

Paidy経由で注文が成立し、店舗が商品を発送した時点で、その売上はPaidyによって100%保証されます。

・支払いが遅延してもOK
購入者が期限までに支払わなかったり、未払いのまま連絡が取れなくなったりしても、Paidyから店舗への入金は予定通り行われます。

・事業者の損失なし
督促の結果にかかわらず、店舗側が売上金を失うことはありません。

請求・督促・回収業務の完全委託

後払い決済で最もコストと精神的負担がかかる「お金の回収作業」をすべてPaidyが代行します。

・請求作業ゼロ
ユーザーへの請求メール送信やコンビニ決済用バーコードの発行はすべてシステムが自動で行います。

・督促の代行
万が一の未払いに対する電話や書面での督促も、Paidyが実施します。店舗側は「カスタマーサポートで支払いの催促をする」というネガティブな業務から完全に解放されます。

AIによる高精度な「リアルタイム与信」

Paidyがリスクをゼロにできる背景には、ユーザーがボタンを押した「コンマ数秒」の間に、目に見えないところで高度な審査を行える強力な審査システムの存在があります。

・瞬時のスコアリング
決済ボタンが押された瞬間に、過去の数億件にのぼる決済データや、端末情報、行動ログなどをAIで解析。「このユーザーは過去に遅延がないか」などを瞬時に判断し、リスクが高いと判断した場合はその場で決済を承認しません。

・不正検知
「この買い物のパターンは怪しくないか」など、なりすましや過去のトラブル履歴を瞬時に判別し、リスクが高いと判断された注文は未然にブロックされます。

Paidyが導入しているこれらの仕組みにより、EC事業者は以下のメリットを得られます。
⇒未払いがあっても売上は確定する
⇒発送以外の事務作業はゼロ
⇒発送完了通知=入金確定

なぜ「月額固定費0円」が可能なのか?

Paidyが「月額固定費0円」でありながら「未回収リスクを100%保証」できるのは、「データサイエンスによるリスク制御」と「加盟店・ユーザー双方からの収益構造」が確立されているからです。その詳細と仕組みを紐解きます。

「月額固定費0円」の詳細

Paidyの基本料金体系は、ショップ運営者にとって非常にリスクの低い設計になっています。

・初期費用・月額費用:0円
・決済手数料: 売上に応じた数%のみ(従量課金)
・振込手数料: 実費程度(数百円)

つまり、「商品が売れなければコストは一切かからない」という仕組みです。これにより、小規模なECサイトでも導入のハードルが極めて低くなっています。

なぜ「固定費0円」で運営できるのか?(収益の仕組み)

月額料金を取らなくても、Paidyには以下の強力な収益源があるためビジネスとして成立しています。

・高単価な「決済手数料」
クレジットカードの手数料(通常2.5〜3.5%程度)に比べ、Paidyの手数料はやや高め(3.5〜5.0%前後など)に設定されることが一般的です。ショップ側は「月額を払う代わりに、売れた時に少し多めに払う」という構造になっています。
つまり加盟店が増えれば増えるほど、決済総額が跳ね上がり利益が安定するわけです。

・分割払いによる促進
「3・6・12回あと払い」などの分割手数料をショップ側が負担する仕組みもあり、Paidyはここからも収益を得ています。その分、ショップ側には「客単価アップ」という形でリターンを返しています。

・ユーザーからの手数料
ユーザーが「コンビニ払い」を選択した際の支払い手数料や、支払いが遅延した際の「延滞利息」も収益の一部となります。

・プラットフォームの「規模の経済」
VisaやMastercardのような巨大決済ネットワークと提携(ペイディカードの発行など)することで、ECサイト以外の決済データも蓄積され、与信の精度が向上します。精度が上がれば「未回収損失」が減るため、その分、店舗側の固定費を安く抑えられるのです。

導入方法と主要ECカートとの連携

Paidyの導入は、主要なECカートシステムを利用している場合、追加の開発なしで「設定のみ」で完了するケースがほとんどです。具体的な導入ルートと、主要カート別の手順をまとめました。

導入の2つのルート

・直接契約
Paidy公式サイトから申し込み、発行された「APIキー」を自社サイトやカートに設定する方法。

・決済代行会社経由
すでに利用している決済代行会社(例:GMOペイメントゲートウェイ、SBペイメントサービス、KOMOJUなど)のオプションとして一括導入する方法。

主要ECカート別の連携手順

ほとんどのASPカートでは、管理画面から「APIキー」を入力するだけで連携が完了します。

【Shopify(ショッピファイ)】
Shopifyアプリストアから「あと払い(ペイディ)」アプリをインストール。
Paidy管理画面から「パブリックキー」と「シークレットキー」を取得。
Shopifyの決済設定画面に上記キーを入力して有効化。

【BASE(ベイス)】
厳密にはPaidyそのものではなく、独自の「Pay IDあと払い」として提供されていますが、機能はほぼ同等。
「BASEかんたん決済」の設定画面で「Pay IDあと払い」にチェックを入れるだけで即座に導入可能です。

【MakeShop(メイクショップ)】
MakeShopの管理画面からPaidyの利用を申し込み。
審査完了後、発行されたAPIキーを「決済代行会社設定」に入力。
「Webhook(ウェブフック)」の設定をPaidy管理画面側で行い、注文情報の同期を有効化。

【カラーミーショップ】
決済代行会社(GMOイプシロン等)経由での導入が一般的です。
代行会社の管理画面でPaidy利用を有効にし、ショップ側の決済設定で「あと払い(ペイディ)」を選択。

導入までの全体スケジュール

通常、申し込みから利用開始まで約10営業日〜2週間程度が目安です。

・お申し込み:公式サイトまたはカート管理画面から必要情報を入力
・加盟店審査:Paidyによる事業内容・商材の審査(約10営業日)
・アカウント発行:審査通過後、管理画面のログイン情報が届く
・設定・テスト:APIキーの設定(詳細下記)と、正しく決済ができるかの動作確認
・運用開始:特商法ページへの追記などを行い、サイト上で公開

APIキーの設定方法

PaidyのAPIキー設定は、ECサイトとPaidyのシステムを紐付けるための最も重要なステップです。設定ミスがあると決済が起動しないため、慎重に行う必要があります。

APIキーの取得方法

まずは、Paidyの加盟店管理画面(マーチャントダッシュボード)にログインします。
-1.管理画面左メニューの [設定] または [APIキー] をクリックします
-2.画面上に2種類のキーセットが表示されます
テスト用 (Test Keys): pk_test_... および sk_test_...
本番用 (Live Keys): pk_live_... および sk_live_...
-3.それぞれの「パブリックキー」と「シークレットキー」をコピーして控えておきます

カートシステムへの設定手順(主要3社)

多くのカートシステムでは、管理画面の「決済設定」の中にPaidy専用の入力欄が用意されています。

・Shopify の場合
-1.Shopify管理画面 > [設定] > [決済] を開く
-2.「追加の決済方法」で「あと払い(ペイディ)」を選択
-3.[管理] をクリックし、Paidyから取得した本番用キーを入力
-4.テストが必要な場合は、「テストモードを使用する」にチェックを入れ、テスト用キーを入力

・BASE の場合
BASEは「Pay IDあと払い」として組み込まれているため、個別のAPIキー入力は不要です。管理画面から有効化ボタンを押すだけで完了します。

・MakeShop / カラーミーショップ の場合
-1.ショップ管理画面 > [決済設定] > [Paidy設定] を開く
-2.「パブリックキー」と「シークレットキー」の欄に、それぞれコピーした文字列を貼り付けます
-3.[保存] をクリックして完了

設定時の重要ポイント

パブリックキーとシークレットキーの取り違えに注意。
・パブリックキー(Public Key):サイトの表面上で動作するために使われます
・シークレットキー(Secret Key):サーバー間通信で使われる機密情報です。絶対に外部に公開しないでください

・「テスト」から「本番」への切り替え
開発中は test キーを使いますが、オープン前には必ず live キーに書き換え、テストモード設定をオフにする必要があります。ここを忘れると、お客様が実際に買い物をしても売上が確定されません。

・Webhook(ウェブフック)の設定
カートによっては「Webhook URL」をPaidyの管理画面に登録する必要があります。これにより、「決済完了」の信号が正しくカート側に通知され、在庫の自動減算などが正常に行われるようになります。

導入時に準備すべきこと

本人確認書類:法人の場合は履歴事項全部証明書、個人の場合は免許証など
特商法に基づく表記の更新:「支払い方法」の欄にPaidyに関する規定(翌月10日までに支払い等)を追記する必要あり

《ポイント》
初めての導入であれば、現在利用している「ECカートシステムの管理画面」からPaidyの項目を探すのが一番近道です。多くのカートでは専用の導入マニュアルが用意されています。

まとめ

Paidyは、「推し活」などのポップカルチャーとも親和性が高く、限定グッズの発売時に「手元に現金がない」若年層をターゲットにしたマーケティングで多用されています。
このように「今すぐ欲しいけれど、支払いは後にしたい」という消費者のリアルなニーズに、最もスマートに応えたのがPaidyだったと言えるでしょう。

ルビー・グループは、ラグジュアリーブランドやファッション業界に特化したEC支援(ECフルフィルメント)を展開している企業であり、Paidyの導入において、単なるシステムベンダーではなく「ブランド運営のパートナー」として支援することが可能です。

「Paidyを入れたい」という要望に対し、単にAPIを繋ぐだけでなく、「そのブランドの客層に合わせた分割回数の訴求方法」や「UIデザインとの整合性」まで、一気通貫でサポートいたします。

Paidyの導入をご検討中であれば、ぜひお気軽にお声がけください。

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この記事を書いた人

ルビー・グループ コーポレートサイトチーム

各分野の現場で活躍しているプロが集まって結成されたチームです。
開発、マーケティング、ささげ、物流など、ECサイトに関するお役立ち情報を随時更新していきます!

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